11月22日、NVIDIAが市場投入を予告していたミドルレンジクラスのデスクトップ向けGPU「GeForce GTX 1650 Super」の販売が解禁となった。主要メーカー各社がこのGPUを搭載したグラフィックスカードの発売をアナウンスしている。価格帯は2万円台前半が中心だ。

GeForce GTX 1650 Superは、上位モデルのGTX 1660 Superと同じのGPUコア「TU116」を採用したことで、SM数(20基)やCUDA Core数(1280基)などがやや抑制されてはいるものの、最新のミドルレンジクラスにふさわしい高いパフォーマンスが期待できる。

なお、標準スペックではGPUの動作周波数がベース1530MHz/ターボ1725MHz、メモリが容量4GBのGDDR6だが、各メーカーの製品を見るとGPUの動作周波数を引き上げた「オーバークロック」版が主流のようだ。

ASUS

ASUSは2モデルのGeForce GTX 1650 Superカードをリリースするが、両モデルともGPUオーバークロックかつ、小型PCに搭載できるコンパクトな基板を採用するという特徴を持つ。

「TUF-GTX1650S-O4G-GAMIN」は堅牢性に優れるTUFシリーズのカードで、GPUの動作周波数はブーストクロック1770MHz、OCモード時1800MHz。店頭価格は税別22,500円前後。

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    TUF-GTX1650S-O4G-GAMIN

「PH-GTX1650S-O4G」はスタンダードなシングルファンのショート基板モデルで、GPUの動作周波数はブーストクロック1740MHz、OCモード時1770MHz。店頭価格は税別21,000円前後。

  • PH-GTX1650S-O4G

GIGABYTE

GIGABYTEは、WINDFORCE 2Xと呼ばれる90mmの2連ファンを搭載する「GV-N165SWF2OC-4GD」をリリース。ファンは互いに回転方向が違う「ALTERNATE SPINNING」仕様で、気流を安定させ冷却性能を高めている。店頭価格は税別22,980円前後。

  • GV-N165SWF2OC-4GD

MSI

MSIは、オーバークロック版の「GeForce GTX 1650 SUPER VENTUS XS OC」と「GeForce GTX 1650 SUPER AERO ITX OC」の2モデルをリリース。両モデルともGPUの動作周波数はブースト時最大で1740MHzだ。

VENTUS XS OCはデュアルファン仕様で、対するAERO ITX OCはショート基板仕様という違いがある。店頭価格は前者が税別20,980円、後者が税別20,480円。

  • GeForce GTX 1650 SUPER VENTUS XS OC

  • GeForce GTX 1650 SUPER AERO ITX OC

ZOTAC

ZOTACは、ボード全長が約158.5mmのショート基板仕様の「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 SUPER Twin Fan」をリリース。ショート基板ながら風量を重視した70mm径デュアルファンを搭載している。GPUの動作周波数はブースト時最大で1725MHz。店頭価格は税別19,800円前後。

  • ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 SUPER Twin Fan

GALAKURO GAMING

GALAKURO GAMINGは、デュアルファン仕様で冷却能力に優れた「GG-GTX1650SP-E4GB/DF」をリリース。GPUの動作周波数はブースト時最大で1740MHz。店頭価格は税別19,980円前後。

  • GG-GTX1650SP-E4GB/DF