6.8インチの大画面にペン操作の組み合わせで、タブレット的な使い方を想定した「Galaxy Note」シリーズの最新モデルが「Galaxy Note 10+」(サムスン製)だ。

  • Galaxy Note 10+ SC-01M。ドコモオンラインショップの端末価格は税別110,160円。スマホおかえしプログラムの対象端末で、同プログラム適用時の実質負担額は80,784円(3,366円×24回、税込)

最新モデルではディスプレイが6.4インチから6.8インチ・QHD+(3,040×1,440ドット)に拡張されたほか、リモコンとしても使える「Sペン」に加速度センサーが内蔵され、ジェスチャーでカメラの切り替えやズームイン/アウトなどの操作が可能になっている。SoCはSnapdragon 855、メモリは実に12GBも搭載しており、もはやノートPC並みだ。

汚い手書き文字も認識するNote 10+

ペン操作については、付属アプリ「Galaxy Notes」で手書き文字を認識してテキスト化できるようになったほか、ドコモのオリジナルアプリ「てがき手帳」もプリインストールされる。

  • 手書き文字の認識はかなり良好で、癖字・略字のひどい筆者の悪筆もかなり頑張って読み取ってくれた。実用度高いです

また背面のカメラは、3カメラに加えて奥行き検知可能な「デプスビジョンカメラ」を搭載。AR機能にも力を入れており、顔認識や、デプスビジョンカメラでを使ってAR空間に手書きの線を残しておける「AR手書き」が使える。ちょっとわかりづらいので作例を表示しておこう。

  • 顔認識でのAR手書きの例。AR手書きでは、個人の顔を認識して、描いた内容がずっと顔に追随する「フェイス」モード、書いた内容がAR空間に表示され続ける「ロケーション」モードの2つが選べる。「フェイス」モードでは、ある人に書いたヒゲ(左・中央)は別の人の顔(右)には表示されない

  • 「ロケーション」モードの例。ちょっと線が薄くて見えづらいが、奥行きを判別して場所も把握しているため、横から見ると空中に線が浮いている。これを利用して、ARに描いた絵の中を通り過ぎる動画なども撮影できる

ゲーム向け機能としては、Galaxy S9から搭載されている「ゲームランチャー」を採用。インストールされたゲームは「ゲームランチャー」内に登録されるのだが、このランチャー内で通知オフや画面キャプチャ、動画撮影といった機能が呼び出せる。前述したXperia 5の「ゲームエンハンサー」と同様の機能だ。

動画撮影ではプレイ動画だけでなく、インカメラを使ってワイプ状に自分の顔を映したり、自分の声を重ねることもでき、シンプルなプレイ動画なら単体で撮影からアップロードまでできてしまう(この点もゲームエンハンサーと同等だ)。 また、Galaxy S10+にも搭載されている「ベイパーチャンバー冷却システム」を搭載しており、内部の発熱を効率よく放熱してくれる。長時間プレイ時には熱くて持ちにくくなる端末もあるだけに、こうした配慮は嬉しい。

ゲーム端末として考えた時、6.8インチの大画面は単純に迫力の面からも、プレイしやすさの面からもメリットがある。Androidタブレットでゲーム向きの端末がほとんどない現状を考えると、ある程度大きい端末を探している場合、本機がベストな選択肢と言えるだろう。ただし大きいのは重いということでもあり、手に持ってプレイする場合、それなりの疲労があることも覚悟したほうがよさそうだ。


3機種それぞれにゲーム向きの機能を備えているが、筆者個人としてはAQUOS zero2の軽さとディスプレイの滑らかさに感動した。また個人的にはリズムゲーム好きなので、画面が大きく操作しやすい(そしてMVの上下が切れない)Galaxy Note 10+も捨てがたい。Xperia 5はカメラが強く使いやすい機種なのだが、超ワイド向けにゲームを最適化するような施策に期待したいところだ。