既報の通り、UQコミュニケーションズとUQモバイル沖縄は10月15日、MVNO「UQ mobile」に対応するスマートフォンの新製品4機種を発表しました。UQ mobileの戦略を振り返るとともに、「Oppo A5 2020」を中心に新製品の特徴を見ていきましょう。

  • UQ mobileは、新たに4種類のスマートフォンを投入。いずれも、手ごろな価格とスタンダード以上の充実装備を両立したミドルレンジモデルだ

縛り&違約金なしのスマホプランがヒット

auのサブブランドとして、通信料金の安さと高品質の通信回線を売りにするUQ mobile。10月に改正電気通信事業法が施行されてからの業績について、企画部門 事業開発部長の森重昭伸氏は「10月から提供を開始した『スマホプラン』が好調で、契約者数は増えている」と説明しました。

スマホプランは、最低利用期間や解約時の違約金を撤廃しつつ、月額料金を税別1,980円~の低料金に抑えた新料金プラン。余ったデータ通信容量を翌月まで繰り越すことができるほか、通信速度を抑えることでSNSなど特定のサービスで通信容量を消費しない「節約モード」を特徴とします。

  • 10月に開始したスマホプランは、月額1,980円~で使える手ごろな価格が売り。家族と一緒の契約ならば、毎月500円引きの月額1,480円~の低料金で使える

  • データ通信容量の繰り越しサービスや、SNSのデータ消費ゼロモードも備える

さらにUQ mobileは、契約を検討している人に対してSIMカードやスマートフォンを15日間無料で貸し出して体験してもらう他社にはないサービスを提供。これらの点が、価格重視の消費者に受け入れられたと分析します。

手ごろな価格の中級機を拡充

これを受け、スマートフォンも「これまでUQ mobileで展開していた『手ごろな価格で買えるミドルレンジモデル』重視の路線を継承していく」と語ります。今回発表したのは、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia 8」、オッポジャパンの「OPPO A5 2020」、シャープの「AQUOS sense3」、サムスン電子の「Galaxy A20」の4機種。いずれも、価格は未定となっていますが、他社と同等水準の価格にする見込みとのことです。

また、これまで提供してきた24回の割賦払いに加え、36回の割賦払いを選択肢に追加することも発表しました。端末の割引については、現時点では未定とコメントしています。

新製品4機種のうち、OPPO A5 2020は背面に4眼カメラを搭載するカメラ重視モデルで、画角119度の超広角カメラやモノクロカメラ、ポートレートカメラを搭載します。

  • オッポジャパンの「OPPO A5 2020」。6.5インチの大画面を搭載する高性能モデルだ

  • 背面はシンプルだが質感の高いデザインに仕上げている

  • 背面カメラは4眼をおごる。このクラスでは異例の力の入れようだ

バッテリーは5,000mAhの大容量タイプで、HD画質の動画は11時間も連続再生できるとのこと。大容量バッテリーを活かし、OPPO A5 2020をモバイルバッテリー代わりにしてほかのデバイスを充電するリバース充電にも対応します。

  • カラーバリエーションはブルー(左)とグリーン(右)の2種類。グリーンモデルは、光の状態によってさまざまな表情を見せる

ゲームも重視しており、表示性能を高めるFrame Boostと操作レスポンスを高めるTouch Boostの組み合わせで、動きの素早いアクションゲームもストレスなく楽しめるとしています。画面も6.5インチと大きく、エンターテイメント性能重視の人には注目の存在となりそうです。