米Microsoftは10月2日 (現地時間)、米ニューヨークでSurfaceのスペシャルイベントを開催し、15インチの「Surface Laptop 3」やARMベースの独自プロセッサを搭載した「Surface Pro X」、「Surface Earbuds」など、2019年ホリデーシーズン向け新製品を発表。また、2020年ホリデーシーズンに登場する予定の2画面デバイス「Surface Neo」と「Surface Duo」のプレビューを披露した。
イベントは、従来スタイルのPCから2-in-1、そしてSurfaceの次のステップというPCの進化に沿った流れで進められた。本稿では、Microsoftがイベントで発表した順番で、新製品の概要を紹介していく。
Surface Laptop 3
13.5インチと15インチの2サイズにラインナップを拡大。第10世代Intel Coreプロセッサを採用、15インチモデルには「AMD Ryzen Surface Edition」プロセッサを搭載する。
アルミニウム筐体を刷新。修理しやすいモジュラーデザインを採用しており、内蔵ストレージはリムーバブルだ。キーストローク1.33mmのキーボード、前モデルから20%大きくなったトラックパッドを装備。USBポートはUSB-AとUSB-C。高速充電機能で約80%の充電を1時間以内で行える。13.5インチモデルは999ドルから、15インチモデルは1,199ドルから。米国での発売日は10月22日。
Surface Pro 7
Surface Pro 7は従来のデザインを受け継ぎ、CPUに第10世代Intel Coreを搭載、USB-AポートとUSB-Cポートを備える。米国では10月22日に発売、749ドルから。
Surface Earbuds
インイヤ型の完全ワイヤレスヘッドフォン。左右とも表面にタッチセンサーを内蔵し、音楽再生や通話などをスワイプとタップで操作できる。また、指向性のあるデュアルアレイマイクを備え、音声操作や音声機能にも対応する。例えば、Outlookカレンダーやメールを音声で利用したり (米国)、PowerPointのプレゼンテーションのオンスクリーンキャプションや通訳に利用できる。
1回の充電で最大8時間の使用が可能。付属の充電ケースに収納して充電することで最大24時間使用できる。米国では年内に発売、価格は249ドル。
Surface Pro X
Qualcommと共にデザインした「Microsoft SQ1」プロセッサを搭載、ARMベースでSurface Proを再設計した。厚みがわずか5.33mm、重量は1.68ポンドと薄くて軽い。ワットあたりのパフォーマンスは「Surface Pro 6の3倍」、AIエンジンを内蔵している。モビリティ、プロダクティビティ、パフォーマンスをバランス良く引き上げた。
フットプリントは従来の12インチのSurface Proと同じだが、狭額化によってスクリーンは13インチに大きくなった。USB-Cポートを2つ装備。LTE Advanced、高速充電をサポートする。
新たに充電可能な「Surface Slim Pen」を用意、Surfaceキーボードの本体との接続部分に設けられたペンストレージに収納して充電できる。
米国での価格は999ドルから、発売日は11月5日。
Surface Neo
9インチのディスプレイを2枚備えた2画面デバイス。プロセッサは、IntelのLakefield。2020年のホリデーシーズンに登場する予定。
開いて大きなタブレット、折り畳んでコンパクトなタブレット、着脱可能なキーボードを使ってクラムシェルスタイルのモバイルPCといったように、様々なスタイルで使用可能。ペンもサポートする。
Microsoftは2画面デバイスを2-in-1に続く新たなカテゴリーと位置付けており、2画面デバイス用に「Windows 10X」を用意した。デュアルディスプレイに最適化された対応アプリは、簡単な操作で様々なスタイルに適した表示に切り替わる。
Surface Duo
5.6インチのディスプレイを2枚装備したポータブルなSurface 2画面デバイス。携帯デバイスでのプロダクティビティを追求したデザイン。開くと小型のタブレット、折り畳んだシングルディスプレイ状態はスマートフォン・サイズ。
Microsoftは同社のエコシステムやサービスでAndroidスマートフォンのサポートに力を注いでいるが、Googleとのパートナーシップをさらに前進させ、Surface DuoにAndroidを採用した。Microsoftのサービスやソフトウェアを利用するのに適したSurfaceデバイスであり、Androidアプリが動作する。2020年のホリデーシーズンに登場する予定。