セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)は17日、消費財の店頭施策や商品陳列などリテールエグゼキューション支援を行う「Consumer Goods Cloud」、製造業における営業部門と業務部門の連携を予測と可視化でサポートする「Manufacturing Cloud」の2製品の10月からの提供開始を発表した。

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今年の2月には、Salesforce上に格納されたデータを利用して予測モデルをノーコードで作成できる"Einstein 予測ビルダー"の提供、6月にはCRM用ローコードブロックチェーンプラットフォーム"Salesforce Blockchain"を発表するなど、ビジネスプラットフォームに立て続けに先端技術を投入する同社は、2020年度第2四半期の総売上が前年比22%増の40億ドルを達成(ニュースリリース)。会長兼共同CEOのMarc Benioff(マーク・ベニオフ)氏は、Customer 360やAIプラットフォームSalesforce Einsteinなど同社のイノベーティブなソリューションとともにその成果に言及している。

今回、同社は新製品として消費財を扱う企業の店頭施策をターゲットに、店舗訪問計画の改善や訪問実施の最適化、Einstein AI活用のコンプライアンスや商品配置最適化まで幅広い機能を提供する「Consumer Goods Cloud」、取引ベースの販売予測、計画的な受発注など製造業における営業部門と業務部門の連携を図る「Manufacturing Cloud」を発表した。

Consumer Goods Cloudでは花王、Manufacturing Cloudではカワサキ・モータース・コーポレーションU.S.A.のエンジン部門、日立化成、CFインダストリーズ、Mipox、GELITAなどの大手企業がローンチ前のパイロットプログラムに参加している。製品は、いずれも10月からの提供を予定している。