ASUSは、IFA 2019開幕を直前に控えた9月4日(現地時間)、ドイツ・ベルリン市内で記者会見を開催し、7月に公開したASUSのゲーミングブランド「ROG」のスマートフォン新モデル「ROG Phone II」を正式に発表した。
従来モデルをベースに様々な部分を強化
ROG Phone IIは、2018年に発売された「ROG Phone」の後継として位置付けられている製品だ。SoCに2.96GHzの高クロックで動作するQualcommのSnapdragon 855 Plusを採用している。
従来モデルでもSoCの冷却機構が特徴となっていたが、ROG Phone IIでもベイパーチャンバーを利用するとともに、ボディに吸気・排気口を用意。この冷却機構は「GameCool II」と呼ばれ、従来よりも冷却性能を高めているという。また、専用の空冷ファン「GameCool II」を背面に装着することで、より強力な冷却が行え、高負荷なゲームも快適にプレイできるように考慮されている。
ディスプレイは、1080×2340ドット表示対応の6.59型有機ELパネルを採用。120Hzの高リフレッシュレート表示や応答速度1msの高速応答性を備えるとともに、HDR表示もサポートするなど、ゲームを高品質かつスムーズに描画できる。さらに、タッチパネルのサンプリングレートも240Hzに高速化され、よりスムーズな操作を可能としている。
RAMは12GBと大容量で、内蔵ストレージは標準モデルが512GB、Ultimate Modelは1TBとなり、いずれもUFS 3.0を採用。内蔵バッテリーは6000mAhと大容量で、長時間のゲームプレイが可能としている。加えて30Wの急速充電「ROG HyperCharge」をサポートし、66%の容量を58分で充電できるという。
従来の特徴的な機能はそのまま継承し、アクセサリーも多数
従来モデルのROG Phoneは、本体を横向きに持った場合に、本体上部側面でゲームパッドのトリガーのような操作を可能とするセンサー「Air Trigger」を備えていた。今回のROG Phone IIにも「 AirTrigger II」として同様の機能を搭載している。Air Trigger IIはゲームの様々な操作を割り当てられるとともに、レイテンシが20msと短く、軽快な操作が可能だ。
アクセサリー類も、ゲームパッド相当の機能を拡張する「Kunai Gamepad」や、ROG Phone IIを装着してゲームパッドと2画面を実現する「TwinView Dock II」など多数用意。
このうちTwinView Dock IIは、ROG Phone IIと同じ1080×2340ドット表示対応の6.59型有機ELパネルを搭載しており、上下に並んだ形で使える。一方にゲーム画面、もう一方に情報を表示するといった使い方ができ、ゲームを有利に進められる。また、外部ディスプレイに接続して2画面表示でゲームをプレイするといったことも可能で、従来モデル同様にゲームプレイに特化した仕様が大きな魅力だ。
ROG Phone IIは、欧州で9月4日からASUS直販サイトで予約が開始され、9月20日に出荷となる。価格は標準モデルが899ユーロ、Limited Editionが1199ユーロ。