ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンは、加熱式たばこ「glo(グロー)」の新製品として、シリーズ初の誘導加熱技術(IH)採用で加熱する速さと温度を高めた「glo pro」と、シリーズの中で最もコンパクトな「glo nano」の2製品を発表。10月3日より順次発売する。

  • glo proとglo nano

    左がglo nano(グロー・ナノ)、右がglo pro(グロー・プロ)

価格は、glo proが4,980円(税込)、glo nanoが3,980円(同)。いずれも喫煙時は別売のスティック型専用たばこが必要。なお、同社では「すべての製品において10月の消費税増税に伴う税込販売価格の変更はない」としている。

  • glo proとglo nano

    glo nanoとglo proを10月3日より順次発売

IH採用、約10秒加熱のブーストも選べる「glo pro」

glo proは、全国のgloストアとgloオンラインストア、コンビニエンスストアを含む10都道府県(北海道、宮城県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県)の主要たばこ取扱店で10月3日から先行発売。12月に全国展開を開始する。本体カラーはブラックとシャンパンの2色。

  • glo pro

    glo pro(シャンパン)

既存のgloシリーズではタバコ葉を360度全方位で加熱していたが、glo proはシリーズで初めて加熱機構にIHを採用。加熱する速度が上がって「より強い吸いごたえを楽しめる」とする。

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    glo proは加熱機構にIHを採用

加熱モードは「通常モード」と「ブーストモード」の2つが選べる。通常モードは約20秒で加熱が完了し、約4分間喫煙できる。ブーストモードは約10秒で加熱が完了、加熱温度も現行シリーズより高い約280度まで上昇し、約3分間喫煙できる。連続喫煙可能回数は20回。充電時間は約1.5時間。

シリーズ史上最小「glo nano」

glo nanoは、全国のgloストアとgloオンラインストア、コンビニエンスストアを含む主要たばこ取扱店で10月3日から発売する。

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    glo nano(レッド)。全国のgloストアとgloオンラインストア、ローソン(ローソン100を除く)で取り扱う

本体カラーはネイビー、ホワイト、レッド、ブルーの4色。コンビニによって扱うカラーが一部異なり、ネイビーはセブンイレブン、ホワイトはファミリーマート、レッドはローソン(ローソン100を除く)、ブルーは上記3チェーン以外のコンビニで取り扱う。

  • glo nano

    glo nanoのカラーバリエーション。左からネイビー、ホワイト、レッド、ブルーの4色

現行のgloデバイスの中で最もコンパクトなサイズで、既存の「gloシリーズ 2 mini」より約25g軽く、充電時間も短縮し、ポケットサイズながらフル充電時は約10回連続使用できるという。充電時間は約1時間。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BAT)のジェームズ 山中社長は、glo nanoについて「味には妥協せずデザイン性が高いものが欲しいというニーズに応えた製品」とアピール。なお、BATはF1に参戦するマクラーレン・レーシングとパートナーシップ契約を結んでおり、製品発表会場にはマクラーレンデザインを施した特別仕様のglo nanoが展示されていた。

  • glo nano

    ブリティッシュ・アメリカン・タバコはマクラーレン・レーシングとパートナーシップ契約を結んでいる

  • glo nano

    マクラーレンデザインのglo nano

「neo」に3つの数量限定フレーバー、パッケージも一新

glo専用スティックneoからは、ベースのメンソールとカプセルに異なるフレーバーを投入した3銘柄が、新デザインのパッケージで登場。10月3日から全国のセブンイレブン・ファミリーマート、ローソン(ローソンストア100を除く)にて数量限定で発売する。価格は各550円(税込)で、本数は1パックあたり20本。

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    glo専用スティックneoの3銘柄が、新デザインのパッケージで数量限定発売

フレーバーの名称と詳細は以下の通り。

  • 「ネオ・ブースト・アジュール・プラス・スティック」:
    ブルーベリーが香る刺激的なメンソール。カプセルをつぶすとさらに芳醇なブルーベリーがはじける
  • 「ネオ・ブースト・ロッサ・プラス・スティック」:
    プラムが香る刺激的なメンソール。カプセルをつぶすと冷たいチェリーのアロマがはじける
  • 「ネオ・ブースト・スカーレット・プラス・スティック」:
    プラムが香る刺激的なメンソール。カプセルをつぶすとひんやりフルーティーなアロマがはじける

また、現行販売している「neo」の10銘柄もパッケージデザインを一新。11月中旬以降、順次切り替えていく。

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    現行の「neo」10銘柄もパッケージデザインを一新する

「日本での成功がBATグループ全体の勝機に繋がる」

BATジャパンのジェームズ 山中社長は、記者説明会の冒頭で、BATが考える日本市場の重要性を説明。国内における全たばこ市場シェアは2019年7月時点で18%に成長し、BATグループ全体の加熱式たばこのボリュームに占めるBATジャパンの割合は60%にのぼるという。「消費者が満足する瞬間を提供するのが我々の最重要課題。国内の消費者は加熱式たばこの新しい技術をすぐに受け入れてくれる。日本での成功がグループ全体の勝機に繋がる」(ジェームズ 山中社長)。

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    gloの日本たばこ市場におけるシェアは18%(2019年7月時点)。左はBATジャパンのジェームズ 山中社長

BATロンドン本社のクリス・プロクター博士は、煙がもたらす公衆衛生上の影響の低減に取り組むという「ハーム・リダクション」の概念を中心に据え、gloシリーズを展開していることを説明。同社製品の研究結果をふまえ、「gloシリーズは、たばこを燃焼するのではなく低温(100〜300度)で加熱する。そのため有害性物質の放出が少なく、約90%以上削減できている」と話し、従来の紙巻きたばこよりもgloシリーズの有害性レベルが低いことをアピールした。

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    gloシリーズの研究結果を紹介するBATロンドン本社のクリス・プロクター博士

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