処理速度は問題なし、ゲームは種類を選ぶ

今回レビューに使用した「LIFEBOOK NH90/D2」(量販モデル)は、CPUにCore i9-9750Hを搭載。2.6GHz(最大4.5GHz)で動作し、6コア・12スレッドでの処理が可能な第9世代Intel CPU(Coffee Lake Refresh)だ。メモリは標準で8GBを搭載(最大32GB)。グラフィックはCPU内蔵のIntel UHD Graphics 630を搭載している。CPU内蔵型ということもあってゲーム向きではないが、外部出力時は最大で4K出力が可能だ。

スペック的には十分強力なマシンだが、どの程度の処理能力があるのか、ベンチマークテストで試してみた。

WinSATインデックス

まずはWindows標準の「Windows Experience Index」の数値から。内蔵GPUということもあってGPUのスコアが一番低いが、それでも8と、十分高い。次に低いディスク性能についても、試用している範囲では特に大きな不満を感じることはなく、十分な速度が出ていると感じられた。

数値は最高がD3D(Direct 3D)の「9.9」、最低がグラフィックの「8.0」。Windows 10やアプリを使用するにあたって十分快適な処理能力を持っているといっていいだろう。

  • WinSAT.exeの評価結果

GeekBench 4.0

続いて総合的な処理能力を計測する「GeekBench 4.0」と、実アプリの処理能力を測る「CineBench R20」を実行。こちらもCPUが強力なこともあって、好成績だ。

  • GeekBench 4.0の結果

  • CineBench R20の結果

「ドラゴンクエストX」ベンチマーク

ゲーム系アプリについては内蔵GPUということもあって、最新ゲームでは厳しいのはわかりきっているため、ちょっと古めのタイトルだが「ドラゴンクエストX」のベンチマークを実施してみた。DirectX 9時代のゲームだが、フルHDのフル画面表示・グラフィック設定「最高品質」で「4743(普通)」、グラフィック設定「普通品質」で「7217(とても快適)」だった。このクラスのゲームなら設定次第で、本機でも十分快適に遊べるだろう(コンセプト的に、リビングでバトルロワイヤルなFPSも合わないのではと思われる)。