「Galaxy S10/S10+」のカメラは、写真や動画を撮る以外にもいろいろと便利な機能を持っていて、たとえば「Bixby Vision」という機能を使うと、カメラで捉えたものをAIが解析してくれます。

映っているものと同じものを素早く検索してオンラインショップで購入したり、看板などのテキストを認識させることも可能。たとえば看板に書かれた電話番号へ電話をかけたいというようなシーンでは、わざわざメモをとってダイヤルしなくても、「Bixby Vision」で撮れば、自動的に電話番号と認識されてワンタップで電話をかけられます。ほかにも認識したテキストを翻訳したり、ワインラベルで産地や年代を調べるといった応用も。

  • 正式な商品名のわからないものや、花の種類なども簡単に検索できる。AndroidのGoogleレンズに近い機能だ

  • 「設定」→「高度な機能」でBixbyに関する様々な設定変更ができるようになっている

ここまで書いていて気づいたのですが、電話番号とか、翻訳とか、ワインとか、レストランでとか、自慢できる・必要なときに役立つ機能が多いんですよね。あと周囲の風景を映すと、周りにあるスポットの情報などもチェックできます。こちらはまだ情報量が多いとは言い難いですが、この機能を使いながらふらりと散歩すると、「この先にこんなお店があるのか」といったことがわかって、宝探し感覚で歩けるので楽しいです。

  • カメラから「Bixby Vision」を起動し、風景を映すとその先にあるスポットの情報などをチェックできる

ちなみにBixbyというのは、「Galaxy」シリーズに搭載されているサムスン独自のAIアシスタントの名前で、カメラ以外にもたとえば「夜になったらディスプレイを少し暗くして、消音にする」といったようなルーティーンを覚えさせて、自動実行できるような機能も用意されています。朝起きたらスケジュールをチェックとか、移動中は音楽を聞くとか、決まった時間や場所で同じ操作をしていれば、その操作を学習してくれるなんていう機能も。残念ながら不規則な筆者の生活にはマッチしませんが、毎日のルーティーンが決まっている人は、ぜひ試してみて欲しいです。

  • 「Bixby Routines」では、時間や場所などの条件を指定、あるいは学習させ、シチュエーションにあわせて設定を自動的に変更できる

本体には、Bixby専用の物理ボタンも用意されていますが、このボタンには設定でほかのアプリの起動を割り当てることもできるようになっています。一発で起動したいアプリを登録しておくことができ、たとえば筆者は電子QRコード決済のアプリを登録して、コンビ二のレジ前で一発起動できるようにしています。ボタンにアプリのショートカットを割り当てているだけですが、よく使うものを物理ボタンに登録できるのは大変便利です。

  • 音量キー下のBixbyボタンに、アプリのショートカットを割り当てることができる

友だちのiPhoneを充電してドヤる

他機種へワイヤレス給電ができるのも、ほかにあまりない機能のひとつ。筆者も実際にこれを使って、バッテリー切れに困っていた友人のiPhoneを充電してあげた経験があります。画面上からプルダウンする設定メニューで「ワイヤレスパワーシェア」をオンにし、背面同士を重ねるだけ、と操作が簡単かつ、ケーブルがなくても充電できるので、友人がとても驚き、まためちゃくちゃ感謝されました。この機能もいざというときに、ドヤれること間違いなしです。

ハイエンドなスマートフォンであれば、画面がきれいも、サクサクも、写真がきれいも今や当たり前ですが、「Galaxy S10/S10+」にはこのように、ほかにはない自慢れる機能が満載で、心の中で優越感を感じられるというか、役に立っていい気分になれる場面が多い。ペンが使える「Galaxy Note 10」も気になるところではありますが、満足度のとても高いスマホであることは間違いありません。

  • ワイヤレス充電に対応した他のスメートフォンやヘッドフォン、ウォッチなどを充電できる「モテる機能」を搭載