iOS 12で導入された「自動アップデート」は、iOSのソフトウェアアップデートが配布されると自動的にこれをダウンロード、導入処理(インストール)まで実行してくれます。ソフトウェアアップデートを意識しなくても、つねにiOSを最新かつ安全な状態に保つことができる、システム管理に時間を割きたくない人向けの機能といえるでしょう。

自動アップデート機能は、『設定』→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」→「自動アップデート」の順に画面を開き、「自動アップデート」スイッチをオンにすると有効になります。しかし、スイッチをオンにするやいなやアップデートが始まるわけではなく、動作開始にはいくつかの条件とタイムラグがあります。

その条件とは、iPhoneの充電状態とWi-Fi接続の有無、そして時間です。iPhoneが充電中かつWi-Fiに接続され、深夜1時から5時にかけての時間帯に配布可能なアップデートが存在していなければ、自動アップデートは機能しません。『設定』アプリでスイッチをオンにしていても、それら条件を1つでもクリアできなければ自動アップデートは機能しないのです。

タイムラグの問題もあります。iOSのソフトウェアアップデートの公開が告知されると、手動(『設定』→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を実行)ではすぐにソフトウェアアップデートを入手できますが、自動の場合サーバ側(Appleのアップデート配信システム)による判断となります。ソフトウェアアップデートが公開されると、しばらくは手動ダウンロードを行うユーザによるアクセス集中でサーバが混雑することが多く、それを回避を避けるためか、自動アップデートの開始まで数日ほど間が開くことも珍しくありません。こればかりは、待つしかないでしょう。

  • スイッチを入れたのに、iOSの自動アップデートが始まりません!?

    待てど暮らせど「自動アップデート」が始まらない!?