アイリスオーヤマから、卓上鍋としても使える「電気圧力鍋 KPC-MA2」と、食材の両面を一度に両面焼きできる「かんたん両面焼きレンジ IMGY-F181B」が発表されました。電気圧力鍋は9月12日発売で、参考価格は18,800円。両面焼きレンジは9月6日発売で参考価格は18,800円(いずれも税別)。新製品の発表にあわせて、メディア向けの試食体験会が開催されました。

  • アイリスオーヤマで行われた試食体験会には、同社の調理家電がズラリ。すでに発表済みの圧力IHジャー炊飯器「KRC-PC50」で炊いたごはんなどの試食もできました

背が低いから「卓上鍋」としても使える電気圧力鍋

一番注目された製品が「電気圧力鍋 KPC-MA2」(以下、KPC-MA2)です。特徴はなんといってもコンパクトな本体。本体サイズは約幅28.2×奥行28.6×高さ21.3cm、重さも約3.6kgと、電気圧力鍋としては持ちやすい重さとサイズ感です。そのぶん、満水容量は約2.2L、調理容量は約1.4Lと少々小さめ。これはカレーを作った場合、だいたい3人分の量となります。

  • アイリスオーヤマ初となる電気圧力鍋。煮込み料理だけでなく、3合までの白米(玄米なら2合)の炊飯も可能です。カラーはブラックとホワイトの2色

  • ダイヤルとボタン、大きな液晶画面で、メニュー選択や調理の状態も一目でわかります

加えて魅力的なのが、調理方法が多彩なこと。圧力鍋の定番ともいえる「豚の角煮」や「ぶり大根」といった自動調理メニューは、なんと65種類を用意しています。

調理方法も豊富で、圧力調理のほか、圧力をかけない煮込み料理、白米などの炊飯調理にも対応。さらに「30℃から100℃まで5℃刻み」で温度を指定した調理もできます。40℃付近でヨーグルトや塩こうじの発酵調理をしたり、60℃付近ならいま流行の肉の低温調理なども作れます。そのほか、付属の蒸しプレートを利用すれば、蒸し調理にも。

  • 自動調理メニューは全部で65種類。料理名を「あいうえお順」で検索したり、煮込み、蒸しといった調理方法で検索できます。もちろん手動で選んでもOK

一般的な電気圧力鍋は、安全性のためにフタが開いた状態では加熱できない製品も多くあります。しかしKPC-MA2は、あえてフタがなくても加熱できるようになっています。

鍋のフタは完全に取り外して開けるタイプなので、フタを外した状態でテーブルにセットすれば、テーブルの上で鍋を囲んでしゃぶしゃぶや寄せ鍋などを楽しめます。加熱温度を低めにセットすれば、チョコレートフォンデュやチーズフォンデュなども。

  • フタは完全分離タイプ。フタを外して鍋だけで加熱することも可能。圧力鍋ながら、フタの内側形状がシンプルで洗いやすそうなのも好印象

  • 会場ではカレーを試食。写真のカレールー以外の材料を鍋にいれたら「無水カレー」メニューを選択。KPC-MA2は、野菜の水分だけでカレーやスープが作れる無水料理にも対応しているのです。加熱後、熱いうちにルーを混ぜ入れて調理完了です

  • 完成したカレー。水を入れていないからか、野菜のうまみを強く感じる本格的な味でした

電子レンジで「焼き料理」?

「かんたん両面焼きレンジ IMGY-F181B」(以下、IMGY-F181B)は、庫内総容量が約18Lというコンパクトサイズの単機能電子レンジ。最大の特徴は、付属品として焼き調理ができる専用容器が付属すること。

電子レンジ調理は一般的に「焼き目」をつけることができませんが、この専用容器の発熱体プレートに触れた部分には、美味しそうな焼き目をつけられます。また、電子レンジ本体には、この専用容器を使うことを前提とした自動メニューも搭載しています。

  • 本体サイズは約幅45.7×奥行き34.7×高さ27.2cmで庫内容量は18L。一人暮らしや夫婦二人世帯で、よく使われるサイズです。最大消費電力は50Hz地域では900W、60Hz地域では1200W

  • 専用容器を開くと、上下にアルミの発熱体プレートがあります。このプレートに触れた部分に、こんがりと焼き目がつくのです

  • 電子レンジのメニュー画面。「ステーキ」や「餃子」など、専用容器を使った焼き物調理の自動調理メニューが数多く用意されています

これまでも「焼き目がつけられる容器」はありましたが、基本的に食材が接地している下面のみでした。このため、焼き魚のように「両面に焼き目をつけたい」という場合は、調理途中にひっくり返す必要がありました。IMGY-F181Bに付属する専用容器は、容器の底とフタ部分の2カ所に発熱体プレートがあるため、一度の調理で食材の上下をまんべんなく加熱できます。

  • 体験会ではハンバーグを調理する実演。生のハンバーグ種を専用容器にいれて、「ハンバーグ」メニューで7分加熱。もちろんひっくり返す必要はありません。できあがったハンバーグにはきちんと焼き目が! しかも、シリコン素材の持ち手部分は加熱後すぐでも手で持てるもてる熱さ。ミトンを使わなくても、そのまま食卓に持っていけます

  • 底の発熱体プレートからフタの発熱体プレートまでの高さは約1.5cm。つまり厚さ1.5cm以上の食材なら、専用容器を使った両面焼きが可能です。写真はフタをきっちりと閉めた状態です

  • フタを90度回転させることで、高さをあげることもできます。ハムエッグなど、「中まで加熱したいけれど片面焼きしたい」調理に便利です