iPhoneなどを使って、リアル店舗で手軽に支払えるスマホ決済サービスのApple Pay。「ゼロからはじめるApple Pay」は、iPhoneユーザーにアンケートし、その回答をひもときながら、Apple Payのメリットや使い方などを紹介する連載です。

  • JALやANAなど、飛行機の航空券も登録! かざしてスィッと搭乗口を通過できます

WalletアプリにANA搭乗券を保存する

第8回でApple Payに加わった便利な機能について紹介しましたが、今回はその続きです。実はApple Pay Walletアプリの中にはPontaカードのほかに、飛行機の搭乗券や映画館のチケット、ポイントカード、クーポンなども登録しておけます。登録は、対応アプリの予約画面から操作します。ここでは一例として、ANAの搭乗券をWalletアプリに登録する手順を紹介しますね。

  • ANAアプリの予約画面をタップし、「Walletに追加」を選択します

  • 「Apple Walletに追加」のボタンをタップします

  • 搭乗券が表示されたら、右上の「追加」をタップします

  • Walletアプリに搭乗券が登録されました。空港に行ったら、チケットのバーコードを読み取る搭乗口の改札機に、この画面のQRコードをかざせばOKです

Apple Payに対応しているアプリは

Walletアプリにいったいどんなアプリが対応しているのか知りたい場合は、表示画面をスクロールして、「パスを編集」をタップします。そして「Wallet用のAppを検索」をタップすると、ANAやJAL、楽天トラベル、ブッキングコムなど、さまざまな対応アプリが表示されます。よく使っているアプリがあるなら、予約内容をWalletアプリにまとめておくと、行動がスムーズになります。

  • Walletアプリをスクロールして、「パスを編集」をタップします

  • 登録しているポイントカードなどが表示されます。不要なものはここで削除できます。Walletに対応しているアプリを調べるには、「Wallet用のAppを検索」をタップします

  • 約30弱の対応アプリが表示されました。よく利用するサービスがあるなら、予約したチケットなどをWalletアプリに登録しておくと便利です

Apple Payにカードを2枚登録して使い分ける

アンケートで、Apple Payで「便利だ」と感じている使い方を教えてください。という質問をしたところ、Suicaを2枚登録して、仕事用とプライベート用で使い分けているという意見がありました。同様に、クレジットカードを用途や支払先によって複数枚使い分けている人も。Apple Payではカードを選んで支払えるので、使い方次第で、経費精算もラクにできるかもしれません。

また、カードを持ち出さなくて良いので、セキュリティ上よいという意見もありました。これはクレジットカード自体を利用すると、スキミングされる心配があるということ。今ではICチップ付きのクレジットカードが普及し、随分、スキミング被害は減少しましたが、Apple Payだと非接触でピッと支払うので安心。

しかもApple Payにカードを登録すると、独自の取り引きコードが割り当てられるので、クレジットカードの番号がスマホの中に残る心配はありません。仮にiPhoneをなくした時も、「iPhoneを探す」を使えば、自分のiPhoneを紛失モードにして、Apple Payの使用を停止できます。iPhoneを遠隔操作して、登録しているカードを削除することも可能。

Apple Payではこのような対応で、セキュリティにも配慮されています。よくスマホ決済はスマホを落とした時に不安だという声を聞きますが、実はスマホだからこそ、安心できる部分もあるんですね。

さて、Apple Payのお役立ち情報をひと通りご紹介したところで、この連載「ゼロからはじめるApple Pay」は一旦、お休みさせていただきます。またApple Payに新しい機能が加わったら復活しますので、楽しみにしていてくださいね。

著者プロフィール
綿谷禎子(わたたにさちこ)

綿谷禎子

情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手掛ける。