東芝ライフスタイルは8月7日、洗濯機「ZABOON(ザブーン)」シリーズの最新モデル「TW-127X8」を発表しました。発売日は9月上旬で、価格はオープン、推定市場価格は35万円前後(税別)です。
ZABOONシリーズは、ウルトラファインバブルと呼ばれる極微細な泡によって、繊維の奥までキレイにする洗浄力で人気。新製品はさらに抗菌機能を搭載し、液体洗剤の自動投入機能などで使いやすさもアップしました。体験会ではさまざまなデモンストレーションも行われたので、その様子をレポートします。
ウルトラファインバブルは外せない!
東芝の洗濯機フラッグシップモデルを語るうえで外せないのは、「ウルトラファインバブル」の存在です。これは、目に見えないレベルの小さな泡のこと。水に溶けたウルトラファインバブルは「モノの隙間に入り込む」という特性があり、ウルトラファインバブル水を使って洗濯すると、泡が洗剤の有効成分を繊維の奥まで届けます。水道水で洗浄するよりも、洗浄力がアップするのです。
洗い方にもこだわりが。洗濯方法として、たたき洗い、遠心洗い、押し洗いといった複数の洗い方を駆使して洗い残しがないようにします。さらに、TW-127X8は新機能としてドラム内であらかじめ、洗剤とウルトラファインバブル水を効率よく混合。しっかり洗剤が混ざった水を衣類にふりかけながら洗濯するので、従来モデルと比べて皮脂やタンパク汚れに強いそうです。
新製品の汚れ落ちを一番実感しやすいのは、シャツの首まわりや袖まわりに発生しやすい皮脂汚れ、タンパク汚れとのこと。皮脂汚れに対する洗浄効果は、水道水と比較すると15%アップ。タンパク汚れに対する洗浄効果は10%アップし、さらにニオイ残りは水道水での洗浄と比較して約4割も低減できるそうです。
また、ウルトラファインバブル水を利用するメリットは「低温の水でもしっかり汚れが落ちる」こと。
多くの洗剤は水温が高いほど汚れ落ちがよくなるため、最近の高機能な洗濯機は、水を35~45℃ぐらいまで温めながら洗浄するモードを搭載しているのです。ただし、水を温めながらの洗浄は電気代がかかるうえ、洗濯時間もかなり長くなるというデメリットがあります。
一方、ウルトラファインバブル水を使った洗濯は、常温洗浄でもしっかり汚れが落ちることを強調します。会場では約5℃の水道水で洗ったシャツと、約5℃のウルトラファインバブル水を使って洗ったシャツ、約15℃の水道水で洗ったシャツが展示されていましたが、「約5℃で水道水洗い」のシャツは首まわりが茶色く汚れが残っていました。東芝スタッフによると、「季節や温度、衣類の汚れ方などを気にせず、ほとんどの洗濯は標準コースだけでしっかり洗浄ができる」とのこと。それでもさらに上を目指す人のために、15℃から60℃まで5段階の温水コースもしっかり用意しています。
新モデルではさらに、「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W(ダブル)」となりました。ここでいうW(ダブル)とは、2018年モデルから搭載している「ウルトラファインバブル発生機を2個搭載」している機能。洗浄だけでなく、すすぎにもウルトラファインバブル水を使うことで、繊維の奥の洗剤までしっかりすすぎます。
新機能は機能名の冒頭にある「抗菌」部分。なんと洗濯機内の水路に「Ag+抗菌ビーズ」を配置することで、ウルトラファインバブル水に抗菌効果をプラスしています。Ag+抗菌成分が繊維の隙間に浸透し、洗濯のたびに抗菌が可能。部屋干しなどで気になる雑菌臭などを抑制できるそうです。