ヤマハは、AWS向けの仮想ルータ「vRX」を2019年9月より販売すると発表した。今後、他の環境にも対応する予定。
「vRX」は、これまでハードウェアとして提供してきたヤマハルータの標準的な機能を搭載したソフトウェアルータで、従来のハードウェア型ヤマハルータとソフトウェアの大半を共通化している。
複数の物理拠点、あるいは複数のAmazon Virtual Private Cloud(以下、VPC)を相互に接続でき、L2TP/IPsecをサポートしており、スマートフォンやタブレットからのVPN接続が可能。
また、IPsecのアグレッシブモードをサポートしており、固定IPアドレス環境を用意しなくても、動的IPアドレスを持つ端末やルータからのVPN接続が可能。
従来のヤマハのコマンドをそのまま利用でき、「vRX」もAWS上のひとつのインスタンスとして動作するので、AWSのコンソール上から各種サーバと同じく一元管理することができる。
YNO(Yamaha Network Organizer)でヤマハのハードウェアルータを管理している場合、クラウドへ移行後も一元管理できるように対応する予定だという。
ライセンスは、速度の上限を定める基本ライセンスと、VPNの対地数を定めるオプションライセンスの2種類があり、VPN接続を利用する場合には、基本ライセンスとVPNオプションライセンスの両方が必要。
今回同社は、最大20日間利用できる評価用の無償トライアルライセンスも用意した。
1年の基本ライセンスは、上限10Mbit/sが16,500円、上限20Mbit/sが20,000円、上限100Mbit/sが62,000円、上限500Mbit/sが186,000円、上限1Gbit/sが300,000円、上限10Gbit/sが2,000,000円(いずれも税別)。
オプションライセンスは、VPN10対地が20,000円、VPN100対地が188,000円、VPN500対地が860,000円、VPN1000対地が1,560,000円(いずれも税別)。