米Appleは7月22日 (現地時間)、iOS 12のアップデート「iOS 12.4」の提供を開始した。スマートスピーカー「HomePod」の日本語対応、古いiPhoneから新しいiPhoneへの移行で直接データを転送できる機能などを含む。

HomePodは2018年2月に米国、英国、オーストラリアで発売、カナダ、フランス、ドイツ、メキシコ、スペイン、中国などに販売市場を拡げ、ソフトウェアアップデートで対応言語を増やしてきたが、これまで日本語には未対応だった。今夏ついに日本で販売開始になる予定で、それに備えて日本語サポートが追加された。

iOSデバイスをiOS 12.4にアップデートすると、「ホーム」アプリで管理するHomePodもアップデートされ、「ホーム」アプリのHomePodの「設定」の「言語」に「日本語」が加わる。日本語を選ぶと、日本語のSiriを用いてHomePodを操作したり、Apple Musicにアクセスできる。

  • HomePodのSiriが日本語を話すように

    日本と台湾でのHomePodサポートを追加

iPhoneの移行の新機能は、iPhoneを新たに設定する際のデータの復元に、古いiPhoneから直接ワイヤレスでデータを新しいiPhoneに転送できる。iCloudまたはiTunesにバックアップを取っていなくても、または最新のバックアップを取り忘れていてもデータを復元できる。

セキュリティ関連では、悪用可能な脆弱性が見つかったApple Watchの「トランシーバー」アプリの問題を修正、一時的に停止していたトランシーバー機能の提供を再開した。同機能を利用するには、Apple WatchのwatchOSを、22日に公開された「watchOS 5.3」にアップデートする必要がある。他にも、合計37件の問題を修正した。

これらの他、雑誌・新聞の有料購読サービス「Apple News+」を提供している国において「News」アプリをアップデートした。ユーザーがダウンロードしてMy Magazineセクションで管理している雑誌をオフラインでも利用できるようにし、Historyセクションのクリア機能の対象にダウンロードした雑誌を加えた。News+フィードのトップに置かれたカタログから、新聞を含むApple News+で読める全ての出版物にアクセスできるようにした。

22日にAppleは「macOS Mojave 10.14.6」、「tvOS 12.4」「Apple TV ソフトウェア・アップデート 7.3.1」などもリリースしたが、それらに新機能の追加はなく、安定性とパフォーマンスを改善するアップデートになっている。