ソニーが8月3日に、USB Type-C接続のハイレゾ対応イヤホン「STH50C」を発売します。価格はオープンですが、7,000円前後での販売が見込まれます。カラーはブラック。

  • STH50C

    ソニーが発売する1万円以下のお手頃価格を実現したUSB Type-C接続のハイレゾ対応イヤホン「STH50C」

ソニーのスマートフォンでは、2018年夏に発売されたXperia XZ2と同世代のモデルからアナログイヤホン端子が省かれました。パッケージに同梱されている変換アダプター(USB Type-C端子からアナログイヤホン端子)を使うことで、従来の3.5mmステレオミニコネクタに接続する有線イヤホンが利用できますが、ソニー純正のUSB Type-C接続の有線イヤホンもバリエーションが待ち望まれていました。今回のSTH50Cは、スタンダードクラスのUSB直結イヤホンとしてヒットが期待されます。

ちなみにソニーのUSB Type-C接続イヤホンは、Bluetoothのワイヤレス接続にも対応した「SBH90C」が発売されています。ソニー直販サイトの販売価格は19,880円(税別)です。

  • STH50C

    STH50C

新モデルのSTH50CはUSB Type-C有線接続専用ですが、バッグなどからさっと取りだして、スマホのUSB端子にさし込むだけで音楽が聴ける手軽さが魅力です。Bluetoothワイヤレスイヤホンのように、イヤホン本体の充電やスマホとのペアリングも不用です。

本体ケーブルのインラインには、通話用マイクを載せたボタンリモコンがあります。クリアな通話品質とスムーズなボタンの操作感を実現しているところは、さすがXperiaを手がけるソニーモバイルコミュニケーションズが企画開発したイヤホンならでは。

  • STH50C

    スムーズな操作性を実現したマイク搭載リモコン

その音はハイレゾ対応だけでなく、ボーカル=人の声を聴きやすくチューニングしているところが特徴です。ドライバーはSBH90Cと同じ9.7mmのダイナミック型ですが、低音に厚みを持たせたSBH90Cに対して、密閉型ハウジングの素材を一部変えたりしたことで、STH50Cは抜けが良く開放的な中高域のイヤホンになっていました。

  • STH50C

    上位モデルのSBH90Cと同じ9.7mm口径のドライバーを搭載。樹脂製のハウジングとしました

ハイレゾ再生は、最大192kHz/24bitまでのリニアPCM形式をネイティブ再生できる仕様です。ハイレゾ対応のスマホである、Xperia 1などプレミアムクラスのXperiaシリーズと親和性を高めました。ほかにも、サムスンのGalaxy SやGalaxy Noteシリーズ、ファーウェイのPシリーズなど、USB Type-Cを搭載するハイレゾ対応スマホにつないで、音楽リスニングを楽しめます。

  • STH50C

    USB Type-Cの端子を採用。コネクタ部分に192/24対応のDACを内蔵しています

付属のイヤーピースは、硬さの異なるシリコン素材をメインにS/M/Lの3サイズを同梱。快適なフィット感としました。

有線接続のイヤホンは、スマホからの音声伝送に遅延が発生しないことが大きな特徴です。プレイに対する音声の遅延が気になりがちなモバイルゲーム、動画などのコンテンツを楽しむときはUSB Type-C接続のSTH50Cをメインにして、スポーツしながら音楽を聴きたいときは完全ワイヤレスイヤホンに着け替えたりと、場面に応じて最適なイヤホンを使い分けるスタイルがこれからの主流になるかもしれません。