Twitterは7月15日 (米国時間)、ゼロから再構築した新しいTwitter.com (Web版)のロールアウトを開始した。従来よりもシンプルでモバイルと共通した新デザイン。一貫したルック&フィールで、あらゆるデバイスで快適に利用できる。プラットフォーム全体を見通した見直しによって、今後は改善や新機能の追加がスムースに行われる。

同社は、昨年中頃から新しいデザインと利用体験のテストを開始しており、今年に入ってプロトタイプの提供範囲を順次拡大していた。最終デザインでは、左側に各種機能を集めたサイドナビゲーション・カラムが配置されている。「ホーム」「# 話題を検索」「通知」「メッセージ」だけではなく、「ブックマーク」「リスト」「プロフィール」にもアクセスしやすくなった。サイドナビゲーションの「もっと見る」からログアウトすることなく別のアカウントに切り替えることが可能。これは複数のアカウントを使い分けるユーザーが多い日本からの要望に応えた機能だという。また、モバイル版と同じように、ダイレクトメッセージ (DM)機能が1カ所にまとめられ、DMのためにスクリーンを移動する手間がなくなった。ダークモードで「ダークブルー」と「ブラック」を選べ、4つのフォントサイズ、6つのベースカラーを切り替えられるなど、パーソナライズの幅が広がっている。

  • デスクトップPCで表示するTwitter.com

    サイドナビゲーションで各種機能にアクセスしやすくなったTwitter.com

外観の変化も大きいが、最大の改善点は1つのコードベースであらゆるデバイスに対応できるように内部を再構築したことだ。一般的にWebサイトはデスクトップサイトといくつかのモバイルサイトが用意されている。それによって通信状況や画面のサイズが異なるモバイルデバイスに負担のかからないサイトを提供できるが、様々なデバイスを想定して同じサイトを複数用意しなければならず、アップデートや機能追加の際の作業が増える。

ブラウザを通じて多種多様なデバイスから簡単にアクセスでき、常に最新版を利用できるのがWeb版のメリットである。その良さを引き出せるように、新しいTwitter.comではデバイスに合わせて必要なコードのみを送って実行するモジュラー式を導入した。サイドバーが不要なハンドヘルド・デバイスでは、ホーム画面のみのレイアウトになり、サイドバーはダウンロードしない。モバイル向けでも、キーボードを装着したタブレットにはショートカット機能を提供。大きな画面のデスクトップPCには全てのパーツを送ってフル機能で表示するというように、共通のコードベースで、デバイスに合わせてユーザーが常に快適な利用体験を得られるように変化する。

  • サイドナビゲーションとホーム、おすすめトレンドの3カラム状態

    画面の幅を狭くするとサイドナビゲーションがアイコンのみに変化

  • 横幅を狭くすると2カラムに変化

    さらに狭めると右側のカラムが消えてサイドナビゲーションとホームの2カラムになるというように柔軟にレイアウトを最適化する