個人的にスマートウォッチに感じていた不満は、サイズの大きさとビジュアルのゴツさ。大きな腕時計は視認性も操作感もよいですが、装着した印象がカジュアルによりがち。スーツで外出することの多い筆者としては、もう少しフォーマルよりのデザインが欲しいのでした。
そんな筆者の目に留まったのが、ファーウェイ「HUAWEI WATCH GT」シリーズ(以下、GTシリーズ)。ケース径46mmの「アクティブ」「スポーツ」「クラシック」に加えて、2019年4月にケース径42mmという比較的コンパクトな「エレガント」モデルが加わりました。
大きさと機能、価格のバランスが凄くイイ!
筆者がスマートウォッチに求める条件は4つあります。
- 心拍数計を搭載
- 「睡眠の質」をモニターできる
- バッテリーが3日以上持続する(夜充電だと睡眠がモニターできないので)
- 価格は4万円以下が望ましい
これらの条件に「カジュアルすぎないコンパクトなデザイン」を加えると、意外と選択肢はありません。GTシリーズは、これらすべての要望を満たした数少ないスマートウォッチなのです。心拍数計を搭載し、バッテリーの持ちも長時間。睡眠トラッキングも可能で、価格(税込、ファーウェイ楽天市場店)はアクティブモデルが24,710円、エレガントモデルが22,550円となかなかリーズナブルです。
特に注目したいのはバッテリー持続時間。筆者は以前Apple Watchを使用していたのですが、最新モデルのSeries 4でも、バッテリー持続時間は18時間ほど。つまり、日中に装着するなら寝る前に充電しないといけないので、「寝ている間の睡眠ログがとれない」のが不満でした。寝る時間が不規則な筆者は、スマートウォッチを購入するなら睡眠の質をチェックしたいと思っています。
スマホとの連携は専用アプリ「Huawei Health」で行います。GTシリーズを装着して寝ると、自動的に睡眠をトラッキングして「睡眠の質」をグラフ化したり、アドバイスを表示します。個人的にこれはスマートウォッチに必須だと思っている機能のひとつです。
デザインと装着感のよさは価格以上
機能だけではなく、デザインもGTシリーズに惹かれた理由。特に気に入っているのがエレガントモデルで、バッテリーが1週間持続するのにケース径42mmとコンパクトなのは、かなり魅力的です。
アクティブモデルはフェイスが大きく、ベゼルに24時間インデックスが刻印されていてカジュアル感があるのですが、エレガントモデルは高級感ある無地のセラミックベゼルなのも気に入っています。今回は、アクティブモデルのオレンジカラーと、エレガントモデルのブラックカラーを試用しました。
もうひとつ、両モデルを使っていて感じたのがベルトの装着感のよさです。筆者は汗をかく季節、シリコンベルトのリストデバイスは手首が蒸れてかゆくなります。GTシリーズは、しなやかな肌触りでベタ付きにくいとされるフルオロエラストマー製バンドのためか、暑い日でもかゆくなることはありませんでした。
当たり前だけどスマートウォッチは便利!
GTシリーズは、スマートウォッチとしての基本的な機能は一通り備えています。日常生活で便利なのは、なんといってもメールや電話などをウォッチの振動で通知する機能でしょう。仕事や家事をしているときにスマホが手元になくても、受信したメールの相手やメールタイトル、電話着信の相手、LINEのメッセージなどを確認できます。
ちょっと残念なことに、Apple Watchのようにスマートウォッチだけで通話をしたり、メールを全文読んだり、スタンプや定型文などを返信したり……といったことはできません。
個人的によく利用しているのが「端末を探す」機能。手首のGTシリーズを操作してスマホの音を鳴らし、荷物に埋もれたスマホをすぐに見つけられます。この機能、使っている人は多いのではないでしょうか。
あと意外に見逃せないのが、スマホが一定範囲より遠くなると「接続が切れた」と通知する機能。飲み会の席などにスマホを置き忘れても、振動して知らせてくれるのです。今回のGTシリーズ試用中に、この機能に2回ほど助けられています。