スマートウォッチのほとんどが運動量を記録する機能を持っており、もちろんGTシリーズにもあります。基本的には、その日に歩いた歩数や運動した時間、消費カロリーなどを記録できます。筆者は絵に描いたような“インドア系運動しないライター”ですが「今は4,500歩くらいだから、がんばって5,000歩まで歩こうかな」と、普段より少しだけ運動するようになりました。

一般的には1日1万歩が目標とされているらしいのですが、筆者はGTシリーズを導入することで、一日500歩も歩かない日が多いことを発見しました……。今は一日1,000歩以上、歩くことを目標にしています。いきなり10,000歩などと無理をせず、ちょっとずつ生活を改善したいところです。

  • HUAWEI WATCH GT

    Huawei Healthアプリのトップ画面。その日の運動量や睡眠記録などを把握できます。この日は運動したのでいつもより歩数が多め! 数字を見るだけでうれしくなります

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    時計画面を右にフリックすると、一日の歩数などを表示できます。ちょこちょこチェックするにはこちらが便利

気が向くとジョギングをするようになったのも、GTシリーズのおかげ。筆者は日ごろ運動をしないので、ジョギングするとすぐに息も身体も苦しくなって「運動は苦行」と思っています。しかし、GTシリーズを使って運動すると比較的ラクに長く、運動できました。

というのも、GTシリーズは心拍数計を搭載していて、運動中に画面のメーターを見て自分の運動強度が一目でわかるようになっているからです。心拍数にあわせて「ウォームアップ」「脂肪燃焼」「有酸素持久力」「無酸素持久力」「最大」の評価がでます。

筆者の場合、「無酸素持久力」後半から「最大」のメーター状態で走っていると、息が苦しく走り続けるのがキツくなりました。そこで負荷(運動強度)を下げると、続けやすくなるわけです。

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    走っているときに表示される画面。特に注目していたのはベゼル周辺の5色メーター。心拍数にあわせて今の状態を表示します。画面は無酸素持久力の状態。ちょっと飛ばしすぎているので、この後すぐに速度を緩めました

完全運動不足の筆者は、走り始めて3分もしないうちに一気に心拍数が「最大」に振り切れてしまいました……。なんとなく「ジョギングってこれくらいのスピードで走るのが当たり前でしょ?」という(運動ができる人並みの)高い理想イメージが頭にあり、現実の体力がまったく追いつきません。

今まで運動は辛い・苦しいと感じていたのは、これが最大の原因。運動強度を意識して、「有酸素持久力」~「無酸素持久力」の中間までの範囲に抑えれば、意外と簡単に5kmくらいは走れるようになりました。ジョギングが大好きになった!とは残念ながら言えないのですが、これからも1カ月に数回は走りたいな……という気分になりました。

運動が得意や人や、目的があって高い強度で運動したい人にとっても、運動強度のメーターはわかりやすい目安になるでしょう。

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    走った結果もウォッチ上で確認。ペースや心拍数経緯のほか、VO2maxや回復するまでの推定時間も表示できます

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  • もちろん詳細な運動結果をアプリで確認することも

一部機能の進化に期待も、非常に魅力的なスマートウォッチ

GTシリーズを試用してきて、とても気に入っているのは間違いないのですが、ぜひ進化して欲しい点もあります。先にも触れたように、GTシリーズ上ではメールタイトルしかチェックできないので、本文も確認したいところ。タイトルだけでも「今は読まなくてよいかな」という判断はできますが、内容が読めるにこしたことはありません。

また、LINEやメッセンジャーは返信できない仕様なのですが、スタンプだけでも返せると便利です。そのほか、Apple Watchはスマートフォンのように欲しい機能(アプリ)を次々インストールできますが、GTシリーズは独自OSを採用しているため、そういった機能はありません。

GTシリーズはスマートウォッチに必要な機能はほぼ搭載していますし、睡眠トラッキングや運動中のモニター機能は高性能だと感じました。スマートウォッチとして、見た目も価格も機能もバランスがよくて満足できる製品。なんといってもバッテリーの持続力は本当に魅力的で、スマートウォッチが初めての人にもかなりのオススメです。