いざ東京タワー
ハイキングを終えたツアー参加者たちは、いよいよ東京タワーの階段を登る準備に入ります。あちこちで「何段あるんだっけ?」「登れるか心配になってきた」と苦笑いする様子が。かくいう筆者も、日ごろの運動不足が今になって不安材料に。無事に登り切れるのか……。
東京タワーの階段へ挑む前に、WSD-F30でアクティビティの「トレッキングモード」で、ゴール標高を333mに設定します。東京タワーのてっぺんまで登るわけではないのですが、形から入るのは大事ですからね。
いよいよ東京タワーへ。はじめは余裕がありましたが、100段を超え、200段を過ぎて、300段にさしかかってくると、ふくらはぎや太ももにハリを感じます。355段目の踊り場で、参加者と共に少し休憩。休憩中に聞いた話によれば、東京タワーの階段コースは600段もあるんだとか。……ということは、まだ半分ちょっとしかきていません(絶望)。
400段、500段……、だんだんきつくなってきました。このあたりで汗が止まらなくなります。頬をなでていく心地よい風に押され、展望フロアまであと少しです。手元のWSD-F30をチェックすると、登るごとに「残りの標高」が減っていくため、励みになりました。
汗だくで茹でたタコのような顔になりながら、なんとか600段まで到達。参加者たちにも安堵の表情がうかがえます。ここまで汗をかいたのは、いつ以来だろう……。こんなとき、汗を吸い込まないWSD-F30のバンドが地味に嬉しいものです。家に帰ったら水で洗おう。
さて、展望フロアでWSD-F30のアクティビティから、高度や移動時間を確認します。移動速度まで手元で分かるなんて、驚きでした。
活動ログは履歴として残せる仕様です。タイムを競うようなスポーツをしている人はもちろんのこと、趣味で登山やトレッキングをしているような人も、自分の活動をログとして残す楽しみが増えることでしょう。
イベントに同行した20代のマイナビニュース・デジタルの編集者は、さすがに平気な顔をしています。「近藤さん、帰りも階段ですよね」なんていわれ、売り言葉に買い言葉とばかり「もちろん、最初からそのつもりでしたよ!」と、若いころなら返事していたでしょう。「エレベーターで帰りましょうよ」と即答するあたり、40代の悲哀でしょうか。
WSD-F30の計測結果によれば、行きは128mの距離(高さ)を256m/hで歩いて登り、下りはエレベーターで87mの距離(高さ)を1,044m/hで降りてきたことが分かりました。登りは東京タワーのふもとからでしたが、エレベーターは3階で降ろされるため、その誤差があるようです。
ちなみに「CASIO MOMENT SETTER」というアプリを使うと、たとえば「高度~mになったら地図を表示」「移動距離~kmごとに、現在の高度を表示」「ゴール標高まで残り~mになったら、残り高度を表示」「高度~mを超えるごとに、歩数・エネルギー消費量を表示」など、利用シーンに応じて機能をカスタマイズできることを、エレベーターで降りてきた直後に知りました。次の機会にぜひ使ってみたいと思います。
参加者からはアップデートのヒントが
イベントでは最後、グループごとに代表者がWSD-F30を使った感想を発表しました。女性の参加者は「腕の細いわたしでも使えました。普段はジョギングをしているので、次はWSD-F30を音楽プレイヤーにして走ってみたいと思います」と話します。別の女性は「見た目はゴツくても、つけてみると違和感はありませんでした」と、女性にも好印象だったようです。
男性からは「側面のボタンが押しやすかった」「コンパスが内蔵されているので、街中でもすぐ方向や方角が分かる」「頑丈なので傷を気にしなくていいのがうれしい」といったコメントや、「外付けでカメラを取り付けられたら、クライミングやサーフィンをしながら写真を撮れるのに」「レンタルサービスがあれば、購入の動機づけになるかも」といった提言もありました。
イベントにはカシオ計算機の開発者も同席しており、今後のアップデートにおけるヒントになったことでしょう。