富士フイルムと日本マイクロソフトは6月20日、革新的な医療現場支援の実現に向けた協業を開始すると発表した。協業の一環として、富士フイルムは、2019年中にスタートするA・IoTを活用した内視鏡予知保全サービスのクラウド基盤にMicrosoft Azureを採用し、富士フイルムのIoTおよびデータ分析AI技術と、Azureのリアルタイムでの大容量情報処理能力を組み合わせ、医療機関で稼働している内視鏡の予知保全サービスを実現することで、メンテナンス作業の効率を向上させ、革新的な医療現場支援を推進するいう。

今回、内視鏡予知保全サービスのクラウド基盤としてAzureを採用する。内視鏡システムから得たスコープなどの稼働情報をクラウド基盤に集約し、それらをAI技術で解析、内視鏡の使用状況や故障の可能性などを遠隔からモニターできるサービスを2019年中にグローバルで展開していく。

同社は、医療画像診断支援、医療現場のワークフロー支援、医療機器の保守サービスに活用できるAI技術の自社開発を進め、これらの領域で活用できるAI技術を「REiLI (レイリ)」というブランド名称で展開している。

これらの領域の中でワークフロー支援については、より迅速に医療現場のニーズに適したソリューションを提供していくために、自社のAI技術に加え、今後は言語・検索に関するマイクロソフトのAI技術の活用を視野に入れ、連携を進めるという。