マイクロソフトとソフトバンクは6月17日、次世代コミュニケーション環境の構築に向けた戦略的パートナーシップを締結し、ソフトバンクの電話網を利用した「Microsoft Teams」向けの音声通話サービス「UniTalk」を、8月1日から提供すると発表した。

  • 戦略的パートナーシップを発表したソフトバンク 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO 今井康之氏(右)と日本マイクロソフト 代表取締役 社長 平野拓也氏(左)

利用料は月額800円(税別)で、別途初期費用で1000円(税別)がかかる。

番号としては、03や06などの固定電話番号(0AB-J)が割り当てられ、パソコン、タブレット、スマートフォンなどで利用できる。Microsoft Teams1ライセンスで複数の番号が契約可能だという。

  • 月額800円(税別)で固定電話番号(0AB-J)が利用できる

PBXなどの機器は必要なく、契約すればすぐに利用できるという。用途として、外出先の営業活動、在宅勤務、フリーアドレスのオフィス、新オフィス開設、小規模オフィスやWeworkなどのシェアオフィスを挙げた。

  • Windows端末からの発信

  • Windows端末への着信

  • UniTalkの概要

ソフトバンク 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO 今井康之氏は「グループの総力を結集してこの事業にあたりたい。UniTalkで新しいマーケットを作り出していきたい」と語った。

今井氏は目標契約数として100万契約を掲げ、「800円という競争力があり、使いやすい金額を設定した。早期に実現できると思っている」と自信を見せた。

日本マイクロソフト 代表取締役 社長 平野拓也氏は、「企業のイノベーションを阻害するものとしてコミュニケーション、変化への対応、継続的な改善(Insightが欠けている)という点があるが、これらを解決するためには、コミュニケーションの質や柔軟なコミュニケーションインフラ、AIを活用したオペーレーションが必要だ。それには、Microsoft Teamsが有効的だ。また、組織の改変、事業再編にも対応できる。Microsoft Teamsにより、日本のみなさんに新しいコラボレーションを実現する」と語った。

UniTalkはニトリなど11社が先行導入しており、10月には国際電話、番号ポータビリティサービスも提供する。

Microsoft Teams向けの音声サービスは、オースラリアに次ぐ2例目で、現在のところ、他の国では提供する計画はないという。

また、多くのPBXの接続テストも行っており、結果は順次公開する。代表電話など主要な機能が利用できるという。

  • 今後のスケジュール