WEBブラウザは高機能化が進み、JavaScriptを利用したブラウザ上で実行するアプリ(WEBアプリ)のバリエーションも増えています。iPhoneの場合、App Store経由で配布されるアプリ(ネイティブアプリ)のほうが扱いやすいこともあり、アプリの実行環境における中心的存在とはみなされていませんが、その進化のスピードは侮れないものがあります。

スマートフォン/パソコンに搭載されたセンサーを利用するWEBアプリも登場しています。かつては、スマートフォン/パソコン上のリソース(ハードウェアなど)にWEBブラウザからアクセスする方法が未整備でしたが、最近のWEBブラウザにはGPSや加速度センサーなどの情報を引き出せるようになったため、iPhoneの動きにあわせて画像が動く、といった機能を持つWEBアプリは珍しくありません。

とはいえ、センサー類へのアクセスに制限がないというのもセキュリティ上問題があるため、iOS 12.2からはモーションセンサーなどへのアクセスが原則不許可になりました。これでは、iOS 12.2以前の感覚でセンサーを利用するWEBアプリを実行したところ反応がない、という事態が発生してしまいます。

いわゆるWebVR(WEBブラウザ上で提供される仮想現実体験)のサイトを開き、iPhoneを動かしても画像がピクリとも動かない、何の反応もない、という場合にはSafariの設定を見直しましょう。

操作はかんたん、「設定」→「Safari」の順に画面を開き、「モーションと画面の向きのアクセス」スイッチをオン(白→緑)にします。これで問題のWEBサイトを読み込み直せば、iPhoneの動きに反応するWEBアプリが使えるようになりますよ。

操作手順をカンタン解説

  • iPad iPhone Hacks

    1 iPhoneを動かしても反応がないWEBアプリに遭遇した場合は、Safariの設定を見直します

  • iPad iPhone Hacks

    2 「設定」→「Safari」の順に画面を開き、「モーションと画面の向きのアクセス」スイッチをオンにします

  • iPad iPhone Hacks

    3 WEBアプリがセンサーの値を取得できるようになります