川崎フロンターレを全面サポート

説明会には、アンカー・ジャパンの代表取締役である井戸義経氏が出席。今後の成長に向けた戦略を披露しました。

井戸氏は、アンカーはまだ誕生して10年にも満たない若いハードウェアのスタートアップでありながら、ユーザーから支持を受け、今日まで順調な成長を遂げることができたと振り返ります。数年前から展開するマルチブランド戦略を今後も加速させながら、「スマートライフに活力を与える(Empowering Smarter Lives)」をスローガンに掲げ、新たな戦略も走らせます。

  • 2019年後半のビジネス戦略を語る井戸義経氏

コンセプトの柱となるキーワードは3つ。1つは「越境」。サッカーJリーグ・川崎フロンターレとのコラボレーションを実施します。選手へのエンドースメント(選手個人との契約形態の1つ)として、モバイルバッテリーやワイヤレスイヤホンを提供。コラボレーショングッズの企画販売にも力を入れます。

  • 3つのコンセプトは「越境」「共創」「解き放つ」

記者説明会にはゲストスピーカーとして川崎フロンターレ 代表取締役社長の藁科義弘氏も出席。「充電器のスペシャリストであるアンカーとのコラボレーションは、まさしくチーム一丸となって戦いに挑むための活力を与えてくれる。プロスポーツクラブとして勝利を目指し、スポンサーのビジネス発展のためにも貢献したい」と壇上で意気込みを語りました。

  • プロサッカーチームの・川崎フロンターレとのスポンサーシップが発表されました

  • 川崎フロンターレ選手の背番号をデザインしたモバイルバッテリーもグッズ化されます

「越境」をテーマに、アンカーとeスポーツのコラボレーションも始まります。Nintendo Switchの人気ゲーム「スプラトゥーン2」のプロゲーマーである、GG BOYZとスポンサーシップ契約を結び、eスポーツを盛り上げていくようです(詳細は決まっていないようですが)。

  • プロゲーマー・GG BOYZのサポートもはじまります

2つ目のキーワードである「共創」には、スタートアップ企業の成長をバックアップする活動が含まれます。アンカーでは2019年現在、3社のスタートアップとアライアンスパートナーを組み、新しいビジネスの開拓を進めています。そして3つ目のキーワード「解き放つ」のもと、NTT東日本、JTBとパートナーシップを組んで、法人向けにアンカー製品の需要開拓をしていくそうです。

井戸氏はUSB Type-C対応製品について、今後もニーズ拡大が見込まれると述べます。そのうえで「スマホやタブレットだけでなく、より大きなパワーを必要とするノートPCのようなデバイスを快適に使うためのアクセサリー製品をラインナップに多くそろえていきたい」と意気込みました。

秋には都内にフラグシップストアをオープン

アンカーといえばAmazon.co.jpや直販サイトでの通販イメージが強いですが、リアル店舗も展開しており、今後はさらなる拡大が予定されているようです。2019年現在は大阪、東京(南青山)、横浜、博多の4箇所に直営店舗を構えていますが、2019年秋には東京都内に新しいフラグシップストアがオープン予定。勢いを増すアンカーから、今後も目が離せなくなりそうです。