楽天モバイルは6月5日、NECを第5世代移動通信システム(5G)の基地局装置の無線機ベンダーとして選定し、同社と連携し、完全仮想化クラウドネイティブネットワークに対応した5GオープンvRAN(仮想化RAN)の構築を進めることを決定したと発表した。

今回の提携により、両社は3.7GHz帯周波数の超多素子アンテナ(Massive MIMOアンテナ)を搭載した小型・軽量・低消費電力な5G無線機を共同で開発し、NECが国内において製造する。

これらの無線機を通じ、3.7GHz帯周波数を利用した各種5Gサービスを提供するとともに、28GHz帯周波数との組み合わせにより、利用者の需要に合わせた5Gサービスを展開していく。

両社は既に4Gネットワークの運営におけるビジネス支援システム(BSS:Business Support System)、運用支援システム(OSS: Operation Support System)のソリューションについて緊密に協業しており、今回の5G無線機を含む連携強化により、楽天モバイルが推進するソフトウェアとハードウェアを完全に分離したエンドツーエンドの仮想化ネットワークの展開は、より強固なものとなるとしている。