台湾ASUSは5月27日、AMDが正式発表した第3世代Ryzenに対応するX570チップセットを搭載したマザーボードを公開した。ハイエンドゲーマー/オーバークロッカー向けの「ROG Crosshair」では「Formula」が復活。また小型の「Impact」はMini-DTXサイズとなっている。

  • 公開されたX570マザーボード

第3世代RyzenとX570チップセットでは、PCI Express 4.0に対応。最大で20レーンを実装。従来のPCI Express 3.0と比べて、レーンあたり帯域幅は2倍に達する。AMDは次世代GPU「Navi」を採用したRadeon RX 5700シリーズでもPCI Express 4.0をサポートしており、第3世代Ryzen+Radeon RX 5700の組み合わせで大幅な性能向上を実現するとしている。

  • 第3世代RyzenとX570ではPCI Express 4.0のサポートが大きなトピック。最大20レーンを実装可能だ

また、チップセットのヒートシンク部分にファンを搭載しているが、チップセットの発熱が高いようだ。CPUへの安定的な電源供給を目的として、CPUの電源コネクタは8ピン+4ピンのデュアル構成になっている。

  • CPUの電源コネクタ8ピン+4ピン構成

このほか、上位モデルでは5G/2.5G LANやWi-Fi 6(IEEE802.11ax)のサポートなど、通信機能も世代交代している点も特徴といえる。

  • ASUSは5シリーズを展開

ROG Crosshair

ハイエンドシリーズである「ROG Crosshair」では、ROG Crosshair VIII Formula、ROG Crosshair VIII Hero (Wi-Fi)、ROG Crosshair VIII Hero、ROG Crosshair VIII Impactの4モデルをラインナップ。

目玉はフラグシップとなる「ROG Crosshair VIII Formula」で、AM4プラットフォームで「Formula」の投入は初となる。空冷と液冷に対応するほか、本体の下半分を覆うアーマーを備える。

  • ROG Crosshair VIII Formula。久しぶりのフラグシップ

  • ROGのロゴの上あたりにチップセット用のファンが見えるだろう

  • ROG Crosshair VIII Hero (Wi-Fi)

  • ROG Crosshairシリーズの中でひと際ユニークなのが「ROG Crosshair VIII Impact」。フォームファクタとしてMini-DTXを採用。Mini-ITXよりも縦方向に長いのだが、グラフィックスカードと組み合わせて使うRyzenの場合、小型でも拡張スロットがあった方が便利だという

  • I/Oシールドに2基のファンを搭載。CPUや電源回路を冷却するという

ROG Strix

ゲーマー向けの「ROG Strix」は、ATXモデルであるROG Strix X570-E Gaming/ROG Strix X570-F GamingとMini-ITXモデルのROG Strix X570-I Gamingを用意する。

  • ROG Strix X570-E Gaming(左)/ROG Strix X570-F Gaming(右)

  • ROG Strix X570-I Gaming

TUF Gaming

高耐久の「TUF Gaming」ではTUF Gaming X570-Plus (WI-FI)/TUF Gaming X570-Plusの2モデルをラインナップする。

  • TUF Gaming X570-Plus (WI-FI)

PRIME/Pro

より広いユーザーに向けた「PRIME」シリーズからは、Prime X570-Pro/Prime X570-Pを、ワークステーションやクリエイター向けの「Pro」ではPro WS X570-ACEを投入する。

  • Prime X570-Pro

  • Prime X570-P

  • Pro WS X570-ACE