配線の美しさにこだわるのが今ドキ自作

今回の組立作業も大詰めに近づいてきた。次は、電源ユニットから出ているATX24ピンとEPS12V8ピンをそれぞれマザーボード接続する。この工程で大事なのはケーブルをマザーの裏側(PCケースの右側面側)から通すということ。マザーの見える表側から堂々と通しても動作はするが、見苦しいことこの上ない。

ここで設計の古い電源ユニットを使い回すと、ケーブルが微妙に短かったり硬かったりして取り回しが非常にやりにくい。今風のPCケースには今風の電源ユニットが合うのだ。一方、コネクタへの接続は昔となんら変わらない。ケーブル側のツメとコネクタ側のツメが噛み合う向きでないと、スッと挿せないようになっている。

  • ATX24ピンとEPS12Vの8ピンをそれぞれ接続した。H700 PUBGの中にある謎の赤いプレートは、実はケーブルを隠すためのもの。ケース裏側からこのプレートの脇の穴を通じてマザーに接続しよう

あとはグラフィックスカードを装着すれば、組み立て作業は一通り完了だ。このあたりは以前と変わらず特筆すべきものはない。グラフィックスカードはCPUに一番近いPCI-Express x16スロットに装着すること、しっかり奥まで挿入し、8ピンの補助電源ケーブルの装着も忘れないこと。とこうした注意事項は10年前にも散々自作PC系の記事に書いた記憶がある。

ただ最近のマザーでは、グラフィックスカードを装着するスロットは金属プレートで補強されていることに注目しておこう。高性能なカードは非常に重いので、スロットが負けないようにマザー側も進化しているのだ。

  • グラフィックスカードを装着する前に、カードがどの背面スロットを消費するか見極め、邪魔になる目隠し板を外しておくことを忘れないように

  • カードをしっかりネジ止め。全力でネジを締め上げる必要はない。ネジが簡単に回らない程度の力で十分だ

  • グラフィックスカード用の補助電源ケーブルもPCケースの裏または床の穴から最短距離で配線するよう心がける。6ピン+2ピンのコネクタを合体させて8ピンとして使うが、2ピンの方から入れるようにしないと抜けやすいので注意したいところ

【組立動画あり、ただしネタバレ注意!】
今回の組立手順をほぼ完全収録した動画をYouTubeに用意し、本記事の最終ページにおいても視聴可能としました。ただし、ネタバレ的な内容となっているため、本記事の面白さを満喫するのであれば、最終ページまで読み進めたうえで再生することを強く推奨します