オンラインバックアップサービスを提供しているB ackblazeが、「2019 Update on Hard Drive Failure Rates: Seeing More Failures」において、2019年第1四半期におけるハードディスクの故障率を公開した。Backblazeは10万台以上のハードディスクを使ってバックアップサービスを提供しており、四半期ごとに利用中のハードディスクの故障率を公開している。

2019年第1四半期の終わりに、Backblazeは104,325台のハードドライブを用いてデータを保存していた。これらから、テスト目的で利用したドライブと、45台未満のドライブモデルを外し、104,130台のハードドライブに関する故障率が集計された。

利用日数が少ないため統計的に有意な値ではないと前置きしているが、2019年第1四半期は東芝が提供している5TBと4TBのハードディスク(MD04ABA500V、MD04ABA400V)の故障率が0%だった点が注目される。これは該当期間に1台もハードディスクが故障しなかったことを示している。東芝の5TBモデルのドライブ障害の発生は2016年第2四半期が最後だったという説明も掲載されており、低い故障率が続いていることがわかる。

  • 2019年第1四半期ハードディスク故障率 - 資料: Backblaze提供

    2019年第1四半期ハードディスク故障率 - 資料: Backblaze

また、四半期別の故障率データからメーカーごとの故障率動向も発表されており、SeagateとHGSTの故障率が低くなる傾向が続いていることも明らかになっている。故障率ではHGSTがSeageteの3分の1ほどで推移するなど、低い故障率をキープしている様子も示されている。

  • 四半期ごとハードディスク故障率推移グラフ - 資料: Backblaze提供

    四半期別ハードディスク故障率推移グラフ - 資料: Backblaze提供