iPhone Xで「通知センター」を片手表示したい、ということは片手だけでいろいろな操作を済ませたい、左手でiPhoneを抱え右手で画面をタップ/フリックしたくない、ということでしょうか? 確かに、ホームボタンが廃止されたiPhone X以降のモデルは、通知センターやコントロールセンターを片手だけで表示するのは厳しいですからね。

そんな場合に利用したいのが「簡易アクセス」です。画面下部の細くて白い棒(ホームバー)付近を下方向へフリックしたとき、ホーム画面全体が下方向にずり下がる機能ですが、これがなかなか便利です。なお、簡易アクセスは『設定』→「一般」→「アクセシビリティ」の順にタップし、画面中ほどにある「簡易アクセス」スイッチをON(緑色)にすれば有効になります。

たとえば、画面上部にあるアイコンをiPhoneを抱えた手(の親指)でタップしたいが親指が届かないという場合には、親指で簡易アクセスを実行します。ふだん画面上部にあるアイコンが画面の中ほどあたりに下がってくるので、手が小さい人でもタップできるはずです。

それだけではありません。簡易アクセスで生じた空白部分(ずり下がったホーム画面の上部)は、タップするとホーム画面が元の状態に戻ってしまいますが、下方向フリックには変わらず反応します。つまり、ふだんはホーム画面上部左端から中央あたりをフリックしている「通知センター」は、ずり下がったホーム画面の左上あたりを適当にフリックすれば表示できるのです。

コントロールセンターも同様に、ずり下がったホーム画面の右上あたりをフリックすれば表示できます。iPhoneの持ち手の親指でフリックするときには、狙いを定めにくいものですが、簡易アクセスはそこをよく理解した仕様になっているのです。

  • 簡易アクセスで生じた空白部分も、通知センター/コントロールセンターの表示に使えます