ASUSは3月15日、ワイヤレスルーター、Bluetoothスピーカー、そしてAmazon Alexaによる音声アシスタント機能を統合した、スマートスピーカーメッシュWi-Fiシステム「Lyra Voice」を発売しました。
売り場担当者さんがどこに置くか困っちゃうような製品ですが、中核になるのはワイヤレスルーター機能。そこにスマートスピーカーとしての機能を融合させているわけです。
Lyra Voiceは、867+867+400Mbpsに対応したトライバンドルーターです。複数デバイスで同時に通信できる「MU-MIMO」機能により複数の端末を使っても通信速度が落ちず、またほかのASUSルーターと組み合わせることで広い範囲をカバーするメッシュWi-Fi「AiMesh」も利用できます。
対応無線規格はIEEE802.11ac/n/a/g/b。CPUはクアルコム製「IPQ4019」、メモリーは256MBのフラッシュと512MBのRAM(DDR3)を搭載しています。
無線LANルーターに加えスマートスピーカーとしてもセットアップ
セットアップは、スマートフォンにインストールした専用アプリ「ASUS Router」から、ネットワーク名(SSID)とログインアカウントを設定して、そしてAmazonアカウントでサインインするという流れになります。
これで無線LANルーターおよびスマートスピーカーとして活用できるようになりますが、ルーターとしての機能をAlexaで音声操作するためには、「ASUSルーター」というAlexaスキルを有効にする必要があります。
Alexa搭載ルーターとしての使い勝手は?
スマートスピーカーとしてできることは、ほかのAlexa搭載端末と変わりません。たとえばスマートリモコン「eRemote mini」や「Nature Remo」と組み合わせれば、テレビやエアコン、照明なども音声操作可能です。
しかしLyra Voiceの真骨頂は、無線LANルーター機能の音声コントロール。「ゲストネットワークを実行して/停止して」や、「ゲームモード/メディアモードを始めて」、「再起動を実行して」、「ファームウェアアップグレードを実行して」などを音声で命令できるのは便利です。
特に気に入ったのが、ほかのAlexa端末からも音声操作できること。Lyra Voiceを設置した場所以外からでも音声操作できるのは、Alexaを採用したLyra Voiceの大きなアドバンテージだと思います。
ただし「アレクサ、エイスースルーターで」という前置きが必要なのがちょっと回りくどいですね。せめて「ルーター」は省略したいところです。
Alexa経由で指示できる音声コマンドは、もちろんスマホやPCでも実行可能です。しかし基本的なコマンドだけでも音声操作できれば、無線LANルーターを活用するための敷居がグッと下がります。
Lyra Voiceはスマホ、PCにあまり詳しくない方と同居している方に、特にオススメな無線LANルーター。家庭内サポートの手間を削減できますよ。