SCSKは3月13日、ヴイエムウェアが提供するクラウドサービス「VMware Cloud on AWS」を提供開始すると発表した。同サービスは、Amazon Web Servicesのベアメタルクラウド上でVMware vSphereベースのオンプレミス環境を稼働させるもの。

VMware Cloud on AWSでは、オンプレミスのデータセンターと AWSの双方で、vSphere、vSAN、NSX、vCenter Serverといったヴイエムウェアの技術を用いて、運用管理が行える。また、VMware環境上でAWSが提供するサービスをネイティブに利用できる。

SCSKは、VMware製品の仮想化基盤を用いているクラウドサービス「USiZE(ユーサイズ)シェアードモデル」のグローバルリージョン拡張と、オンプレミス環境を安心かつ迅速にクラウドへ移行することを目的に、「VMware Cloud on AWS」の提供を検討し、技術者育成と体制を準備してきた。

三井不動産レジデンシャルでは、2020年度内を目標に、自社システムのオンプレミス撤廃およびクラウド化を推進しているが、現在、オンプレミス環境からVMware Cloud on AWSへの移行に際してPoC(効果検証)を実施している。

VMware Cloud on AWSの米国(オレゴンリージョン)でPoCを実施した結果、移行時の安全性に問題ないこと、これまでのVMware環境と同等の機能を持つこと、一移行先として利用可能であることを確認したという。現在は、日本(東京リージョン)でのPoCを実施しており、2019年中の移行開始を予定している。

  • VMware Cloud on AWSのユースケース