携帯電話は2年で機種変更という流れが崩れ始めている現在。2015年発売のiPhone 6sあたりはまだまだ現役ですよね。いま6sをお使いの方がXRに買い換えると具体的に何が変わるのでしょうか。そのポイントを挙げてみました。
1)XRはひと回り大きくて3割重い
6sとXRの大きさの違いは、手に持ってみるとこんな感じ。6sはキーボードをギリギリ片手で打てるサイズ感。XRは、そのままでは無理ですがキーボードを片側に寄せれば片手打ちが可能です(キーボード切り替えボタンを長押し)。ひと回り大きい印象です。重さは6sが143g、XRが194gと、およそ3割ほど重くなっています。ポケットが定位置、というわけにはいかないかもしれません。
2)XRの画面は本体サイズの違い以上に大きい
見た目で最も大きく違いがわかるのが、画面サイズ。本体サイズはひと回り違う程度ですが、画面はふた回り違う印象です。1画面で見える範囲がぐっと広がり、Webページや地図、動画などの見栄えに大きな差が出ます。基準の文字サイズを大きくしている人には朗報です。
3)XRはバッテリー容量が約1.7倍
サイズの大きい方がバッテリー容量も大きくなります。また容量が大きいだけでなく、XRはワイヤレス充電と急速充電に対応しています(それぞれ専用の充電器が必要です)。なお、非公式の情報ですが6sのバッテリー容量は約1,700mAh、XRは約2,900mAhとなっています。
4)XRはIP67等級の耐水性能
iPhone 7から搭載された耐水性能。XRは水深1mで最大30分間耐えられるIP67等級の耐水性能があるので、水没一発で再起不能という事態を避けることができます。キッチンやアウトドアでもガンガン使えますね。
5)XRは見るだけでロック解除のFace ID搭載
iPhone Xから搭載されたFace ID。ホームボタンを押さなくても、画面を見るだけでロック解除できるのはお手軽です。ただ、マスクをしていると認証されないので、花粉症の方は季節によって不便かも。目元が隠れるサングラスも苦手です。Touch IDの方がお好みの場合は、今のところiPhone 7/8シリーズという選択肢があります。
6)XRはeSIM搭載で海外の通信容量を現地調達可能
6sとXRは、ともにnano-SIMサイズに対応。6sで使用中のSIMをそのままXRに引き継ぐことができます。加えて、XRにはeSIMが内蔵されています。これは主に海外に行った際に通信プランを現地調達することができるというもの(SIMロック解除が必要です)。最近は大手キャリアでもお手頃な海外通信プランが提供されていますが、MVNO(格安SIM)をお使いで海外へ行く機会が多い方なら、重宝するのではないでしょうか。
7)XRは3Dタッチ非対応、長押しのHaptic Touchで代用
iPhone 6sで初めて搭載された3Dタッチ。いわゆる「強押し」です。便利といえば便利ですが使わない人は使わないということなのでしょうか、XRでは非対応となっています。これに代わって搭載されたのが「Haptic Touch」。強押しではなく長押しすることで3Dタッチとほぼ同じ操作が可能です。しかし、Haptic Touchではできない操作もあります。
8)XRは店舗や交通機関で電子マネー払いが可能
iPhone 7以降の機種ではSuicaやクレジットカードをWalletに登録して店頭などで支払うことができるようになりました。6sでもカードの登録自体は可能ですが、店頭では使用できず、オンライン上でApple Pay決済に対応したサービスでしか使えません。
9)XRは高速・省電力な上に「頭がいい」
スマートフォンの性能は搭載されているチップの性能に大きく左右されます。チップは年を追うごとに性能の高い新世代が開発されており、6sのチップは「A9」、XRのチップは「A12 Bionic」と、数字だけでも3世代離れた上に付加要素があります。これは省電力・効率性・的確な処理を学習してより賢く動作することができるなどの新しい能力を持つことを表しています。
SNSを使う程度なら6sとXRで差は感じられませんが、ARやVR、またAIを使ったアプリなど、より高い処理能力を求められた時に歴然とした差が現れます。
10)XRのカメラは画素数とは違うところが高画質
6sとXRは、ともにシングルレンズのカメラを搭載し、メインカメラは12万画素。これだけ見るとあまり変わりがないようですが、実際に撮ってみると結構な違いがあります。カメラの違いについて、詳しくは次回ご紹介します。