広告クリエイティブ自動生成システムの研究開発・販売を行うCA ABEJAは3月5日、ABEJAが提供するAIプラットフォーム「ABEJA Platform」上で、広告クリエイティブ画像の効果を予測するAIモデルを開発したほか、同モデルをSaaSとしてサイバーエージェント内で運用を開始したと発表した。
CA ABEJAは、サイバーエージェントとABEJAが共同出資を行い、両社の強みを活かした新世代の広告クリエイティブ制作の研究・開発を強化し、大量の高品質な広告クリエイティブ制作と最適化を行うことを目的として昨年4月に設立した合弁会社。
同社は、ABEJA Platformを活用したサービス展開をするABEJAの事業戦略パートナーでもあり、広告・メディア業界を中心に展開するAIのSaaSを提供していく。取り組みの第1段階として、CA ABEJAは作成した広告クリエイティブに対し、配信後の効果を予測するAIモデルABEJA Platform上で開発した。
具体的には、作成した広告クリエイティブの配信後の効果を予測するAIモデルをSaaSとして提供することで、広告クリエイティブの効果を配信前に予測し、多数のクリエイティブを一度配信して結果を確認するA/Bテストのプロセスを省力化することができ、広告効果が高い広告クリエイティブのみを配信することを可能としている。
各々の広告主が広告クリエイティブ画像データに紐づく表示回数・クリック数・コンバージョン数等の過去の広告配信データを保有している場合は、それらのデータを用いて再学習し、広告主ごとに個別最適化したモデルを生成、広告主の配信システムと連携することもできるという。
また、SaaSとサイバーエージェントが開発した商品データを一元管理し、各広告配信先の仕様に合わせて最適化したデータフィードの生成が可能な「CA Data Feed Manager」を連携し、サイバーエージェント内での運用を開始している。