dynabook Gシリーズは、搭載するCPUやシステムメモリ容量、ストレージの容量が異なる「G8」「G7」「G6」「G5」の4モデルを用意しています。それぞれで搭載するCPUとシステムメモリ容量、ストレージ容量、そして、2019年2月下旬における実売価格を比べると次のようになります。
dynabook G(店頭モデル) | CPU | システムメモリ容量 | ストレージ容量 | 実売価格 |
---|---|---|---|---|
G8 | Core i7-8550U | 8GB | 512GB | 21万円前後 |
G7 | Core i7-8550U | 8GB | 256GB | 193,000円前後 |
G6 | Core i5-8250U | 4GB | 256GB | 169,000円前後 |
G5 | Core i3-8130U | 4GB | 128GB | 147,000円前後 |
ちなみに、Web通販モデルのdynabook GZでCPUをCore i5-8250U、システムメモリ容量を8GB、顔認証機能なし、Officeなし、解像度1920×1080ドットの構成を選ぶと15万8760円になります(ここで示した価格はすべて税込)。
店頭モデル最上位「dynabook G8」のベンチ結果は
今回評価で用いたのは最もスペックの高いdynabook G8です。評価用機材のシステム構成とベンチマークテストで測定したスコアは次のようになります。
dynabook G8基本情報
- 製品名:dynabook G8 P1G8JPBL
- CPU:Intel Core i7-8550U(1.80GHz)
- メモリ:8GB(DDR4 SDRAM 2400MHz)
- ストレージ:512GB M.2 PCI Express接続SSD
- 光学ドライブ:なし
- グラフィックス:Intel HD Graphics 620(CPU内蔵)
- ディスプレイ:13.3型フルHD液晶(1,920×1,080ドット)
- ネットワーク:IEEE802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1
- インタフェース:USB 3.1 Type-C(Gen 1)、USB 3.0 Type-A 2基、有線LAN、HDMI、マイク/ヘッドフォンコンボジャック、microSDスロット
- サイズ/重量:W308.8×D211.6×H17.9mm / 約859g
- OS:Windows 10 Home 64bit
ベンチマーク1:全体、CPU、グラフィックス
- PCMark 10 Essentials:6116
- PCMark 10 Productivity:5748
- 3DMark Night Raid:4044
- 3DMark Cloud Gate:7031
- CINEBENCH R15 CPU:455
- CINEBENCH R15 CPU(Single Core):161
ベンチマーク2:CrystalDiskMark 6.0.2
- Seq Q32T1 Read:1623.4MB/s
- Seq Q32T1 Write:1062.8MB/s
- 4KiB Q8T8 Read:975.0MB/s
- 4KiB Q8T8 Write:298.3MB/s
- 4KiB Q32T1 Read:386.0MB/s
- 4KiB Q32T1 Write:360.2MB/s
- 4KiB Q1T1 Read:54.37MB/s
- 4KiB Q1T1 Write:153.8MB/s
バッテリベンチマーク:BBENCH
- BBENCH 1.0.1:11時間55分40秒
バッテリ駆動時間を調べるBBENCH 1.0.1の測定では、電源プランにパフォーマンス優先のバランスモードを選択し、ディスプレイの輝度は10段階の下から6段階目に設定しました。
また、30分間充電した状態でバッテリは満充電容量から49%まで充電されたのを確認しています。BBENCH 1.0.1の測定ログによると、バッテリー残量49%から残量2%になるまで、5時間23分28秒かかっています。
なお、dynabook Gシリーズは液晶輝度を最も低い段階に設定してもディスプレイの表示を十分視認できました。そのため、バッテリー駆動時間を優先したい場合、ディスプレイ輝度を最も低く設定しても実用上は問題ないと思われます。その場合、バッテリ駆動時間は今回の測定結果より長くなるはずです。
老舗メーカーが盛り込んだ使いやすさが「Genuine」だった
dynabook Gシリーズは、その見た目からはいたってオーソドックスな凡庸なモバイルノートPCという印象を受けてしまうかもしれません。しかし、ボディを手に持って分かる軽さ、使ってみて分かる堅牢性、キーボードをタイプして分かる巧みな排熱処理、手持ちの周辺機器が依然として使いまわせる幅広いボディ搭載インタフェース、と、その使いやすさこそが、Dynabookの中の人が訴求する「“GはGenuineのG”」ではないかと思うのです。本当に使いやすいモバイルノートPCを探しているユーザーにとって、dynabook Gは有力な選択候補となるはずです。
- 前編はこちら