バリュートレードは、日本人好みの音を追求した「Japan Tuned」を旗印に、ワイヤレスイヤホンを中心としたオーディオブランド・AVIOT(アビオット)を展開しています。2018年11月発売の完全ワイヤレスイヤホンがスマッシュヒットし、2019年も好調なセールスを続けていたところ、早くも新製品の発表が(しかも3モデル)。さっそく3モデルを借り受け、使い込んだ印象をレポートします。

  • 今回AVIOTのモデルを務めたのは、モデルの夏目志乃さん。ちなみにAVIOTでは、とあるルールに基づき製品の型番を決定しています。たとえば型番が「TE-D01d」の場合、「T」はTrue Wireless、「E」はEarphoneに由来します。「D」はドライバのタイプ(ダイナミックドライバ)、数字はドライバの数、末尾のアルファベットは世代を意味します。つまりTE-D01dは、完全ワイヤレスイヤホンでドライバはダイナミック×1、AVIOTの完全ワイヤレスイヤホンで4号機ということになります

確実に"進化"を遂げた3モデル

今回AVIOTが発表したのは、完全ワイヤレスイヤホン(左右独立型)が2モデル、左右イヤホンがケーブルでつながるワイヤレスイヤホンが1モデルの計3機種。2018年11月にブランド初の完全ワイヤレスイヤホンを投入し、それからわずか3カ月。しかし着実な進化を感じられるところがポイントです。

完全ワイヤレスイヤホンの上位モデル「TE-D01d」は、従来の上位モデル「TE-D01b」と同じくQualcommの最新チップセット「QCC3026」を採用。アンテナ配置の最適化により、左右の接続がより安定しています。充電ケースは1,800mAhのバッテリーを内蔵し、給電機能も追加されました。モバイルバッテリーとして、スマホなどを充電できるようになったのです。TE-D01bと同じく、グラフェン振動板を採用していますが、素材の厳選によりさらなる音質向上も図っています。

  • 完全ワイヤレスイヤホンの上位モデル「TE-D01d」は、2月9日に発売。Amazon.co.jpでの価格は11,794円(税込)でした

「TE-D01e」は、完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデル。チップセットにはQualcommの「QCC3020」を搭載し、グラフェン振動板を採用するなど、TE-D01dに迫るスペックを備えます。QCC3026とQCC3020は機能的にほぼ同等で、バッテリー残量に応じてマスター(親機)/スレーブ(子機)を切り替える「ロールスワッピング」にも対応しますが、チップの集積度においてはQCC3026が上回るため、連続再生時間に差が現れています(TE-D01dは最大9時間、TE-D01eは最大7時間)。

  • 完全ワイヤレスのエントリーモデル「TE-D01e」。Amazon.co.jpでの価格は9,980円(税込)。オンラインストア限定モデルで、Amazon.co.jpや楽天などで購入できます

「WE-D01c」は、左右ユニットを細いケーブルでつないたワイヤレスイヤホン(AVIOTでは"ヌードル型"と呼んでいます)。エントリーモデルながらも、アルミ削り出しケースを採用し、前モデル(WE-D01b)に比べ小型化を図るとともに音質を向上させています。IPX7の防水性能を実現したこともポイントでしょう。

  • ワイヤレスイヤホン「WE-D01c」。Amazon.co.jpでの価格は4,611円(税込)です。こちらもオンライオンストア限定モデルとなっています