腕時計タイプの小型ウェアラブル端末「スマートウオッチ」。近ごろはヘルスケアやフィットネスに重点を置いたモデルが人気を集めていますが、バッテリーの持ちやディスプレイの視認性、操作感や質感といった基本的な部分での作り込みも評価のポイントです。

2枚のスクリーンで省電力

「TicWatch Pro」は、見やすいディスプレイと省電力が特長の中国Mobvoi製スマートウオッチです。ディスプレイは1.39インチ(400×400ピクセル)の丸形AMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)スクリーンの上に、透明なFSTN液晶モノクロスクリーンを重ねる二重構造を採用。時刻を表示するときはFSTN液晶で電力消費を抑え、アプリなどスマートウオッチ機能を利用するときはAMOLEDといった使い分けが可能です。

  • TicWatch Pro

    Wear OSベースのスマートウオッチ「TicWatch Pro」。Amazon.co.jpでの価格は29,499円(税込)

Wear OSを搭載

OSにはWear OS by Google(旧Android Wear)を採用しているため、Google Play Storeからアプリを追加ダウンロードできます。NFCにも対応し、キャッシュレス決済サービス「Google Pay」を利用可能ですが、2019年1月時点でGoogle Payの日本版は提供されていません。FeliCaは非対応です。

カラーバリエーションはシャドーブラックとリキッドメタルシルバーの2色、ベゼルとリアカバー部分がステンレスということもあり、外観はシャープで男性的な印象です。バンド部分は外側がイタリア製の本革、肌に触れる部分はシリコン素材になっています。IP68の防塵防水仕様で、水深1.5mの深さでも最長30分耐えられます。

  • TicWatch Pro

    腕時計として使うときはFSTN液晶だけを点灯させるため、電力消費を抑えることができます

パッケージを開梱すると、TicWatch Pro本体と充電台が目に入ります。充電台にはUSBケーブル(先端はType A)が固定されているため、スマートフォンから直接"おすそ分け充電"はできません。充電台には4つのピンがあり、充電時はTicWatch Pro本体をこのピンに合うように装着する必要があります。

  • TicWatch Pro

    左がTicWatch Pro本体の裏面、右が充電台

  • TicWatch Pro

    充電台には、USBケーブルが直付けされています