ゼンハイザーはARオーディオ用イヤホン

ゼンハイザーが今年のCESに出展したイヤホンは、ARヘッドセット「Magic Leap」の専用アクセサリーとして、2018年11月にアメリカで発売された「AMBEO AR One」でした。価格は250ドル(約2.6万円)で、Magic Leapの販路に限定してアメリカ国内でのみ販売されています。

  • AMBEO AR One

    ゼンハイザーのゲーミングヘッドセット「AMBEO AR One」

見た目には日本でも発売されている「AMBEO Smart Headset」のブラックバージョンのようですが、Magic Leapには3.5mmのアナログステレオミニ端子で接続します。なので、実はMagic Leap以外のデバイスに接続して音楽を聴くこともできたりします。

耳掛けスタイルのイヤホンには、左右のハウジング外側にマイクを搭載。環境音をピックアップして再生中の音楽とミックスしながらモニタリングできる、外音取り込みを搭載します。本機能をオフにして、同梱するComplyのイヤーピースを装着すれば、高い遮音性能も得られます。なかなか音もよいイヤホンだったので、この次アメリカに出かけるときには何とかして手に入れたいと思いました。

  • AMBEO AR One

    外音取り込みの機能などをアンプからコントロールします

  • AMBEO AR One

    ARヘッドセットMagic Leapと組み合わせて使います

“イグニッショングリーン”で新たなスタート!大胆にイメチェンを遂げたシュア

シュアは日本のイヤホンファンにも人気の高いアメリカのオーディオブランドです。毎年CESに出展するシュアのブースが、今年はいつもと様子が違っていました。ブランドロゴの色がホワイトからグリーンに変わっているのです。

  • SHURE

    人気のブランド、SHUREがロゴカラーを一新しました

2019年からシュアは、コーポレートブランドイメージの大胆な改革を実施したそうです。「シュアはこれまで創業から90年以上に渡ってプロフェッショナルオーディオブランドとしての確固たる地位を築いてきました。これからさらにコンシューマーオーディオにも展開を広げるにあたって、デジタルオーディオの時代にふさわしいイメージに、ブランドロゴのカラーも一新しました」と、同社のスタッフが背景を語ってくれました。

ブランドロゴなどに採用されている、パリッと映える蛍光グリーンのような色は正式に「イグニッショングリーン」と呼ぶそうです。シュアのワイヤレスマイクロフォンなどのプロフェッショナル向け製品を起動すると点灯する、グリーンのライトがモチーフになっているそうです。また、ブランドロゴの下には新しいタグライン「Sound Extraordinary=冴え渡るサウンド」というキーワードも加わって、力強く前進するシュアの意気込みを伝えています。

  • MV88+ Video Kit

    iOS/Android対応の外付けマイクユニット「MV88+ Video Kit」

新製品はiOS/Androidスマホに直接つないでクリアな音声録音が楽しめるポータブルマイク「MV88+」と、ミニ三脚やクランプ・シューマウントなどをセットにした「MV88+ Vide Kit」が展示されていました。日本での発売も2月下旬に決まっています。楽器の演奏を録画・録音したり、ストリーマーの方にも使いやすいモバイルアクセサリーになると思います。私は会議やインタビューの録音などにぜひ使ってみたいです。

  • MV88+ Video Kit

    マイクユニットにはスマホから直接電源を供給します

  • MV88+ Video Kit

    マイクの指向性をアプリから選択。音をモニタリングしながら動画が撮れるようになりました

クリプシュのアメリカンなデザインの完全ワイヤレスイヤホン

アメリカのオーディオブランド、クリプシュからは、初の完全ワイヤレスイヤホン「T5 True Wireless Headphones」が発表されました。アメリカでは199ドル(約2.1万円)で5月に発売を予定しています。

  • T5

    クリプシュ初の完全ワイヤレスイヤホン「T5」

艶やかなメタルケースにはブラックとシルバーのカラバリあり。クリプシュが特許を取得している楕円形のイヤーチップによる快適なフィット、高い遮音性が実現できるところが特徴としています。バッテリーは最長8時間の連続再生に対応。BluetoothのオーディオコーデックはaptX HDにも対応します。

  • T5

    側面にロゴを大きく配置しています

2019年のCESも、ポータブルオーディオは完全ワイヤレスイヤホンの新製品が最も注目されていました。新しい高音質再生のための技術や構造を採用したり、これまでになかった新機能を追加したり、ライバルたちの競争はさらに激しくなりそうですね。