2019年のCES 2019に出展したソニーは、8K液晶および4K有機ELの大画面テレビ「BRAVIA」を発表しました。BRAVIAが目立ちますが、おしゃれなグラスサウンドスピーカーにBluetooth対応アナログレコードプレーヤーの入門機など、ほかにもたくさんの画期的な新製品を発表しています。CES 2019の会場で実機をチェックしてきました。
最大の注目製品は、8K液晶「Z9G」と4K有機EL「A9G」という、BRAVIAの中ではトップエンドだけが冠する「MASTERシリーズ」のラインナップであることは間違いないでしょう。さらに、スマホで手軽に臨場感あふれるサラウンドが楽しめる新しい音楽体験「360 Reality Audio」の技術発表にも要注目です。それぞれ、大河原克行氏のレポートを合わせてご覧ください。
実は、CESのソニーブースには並んでいなかった、ソニーが2019年に発売を予定する新製品はたくさんあります!その中から、きっと日本でも発売されそうな注目製品をまとめて振り返ってみましょう。
音楽再生のムードもアガる!キャンドルライトモード搭載「グラスサウンドスピーカー」
高域再生用のトゥイーターに有機ガラスを使った独自の菅型スピーカーユニットを搭載して、360度方向にクリアな音を広げる美しいグラスサウンドスピーカーは、現在「LSPX-S1」が好評発売中ですが、ラインナップに新製品が登場します。欧州モデルの「LSPX-S2」で、5月に600ユーロ(約7.4万円)で発売を予定しています。
LSPX-S2を含めて、この記事で紹介するソニーの新製品は、すべて公式には「日本での販売は未定」とされていますが、筆者の読みではきっと日本でも発売されそうです。というか、発売してもらいたいものばかりです。
さて、グラスサウンドスピーカーの魅力は透明感あふれる音もさることながら、インテリアに違和感なく溶け込むスタイリッシュなデザインです。新製品のLSPX-S2は、発売中のS1よりも本体が一回りくらい小さくなっていますが、試聴してみるとS1に負けないほど力強く、生命感にあふれる音を鳴らしてくれました。
LDAC対応のスマホとBluetoothでペアリングして、ハイレゾに迫る高品位なワイヤレスサウンドが楽しめます。Wi-Fi接続にも対応しており、本体の音符アイコンをあしらったボタンを押すと、Spotifyにダイレクトにつながって音楽ストリーミングが楽しめます。
電源ボタンを長押しすると、LEDの点灯が32段階に“ふわふわ”っと揺らぎながら光って、ムードたっぷりな“ろうそくの灯火(ともしび)”みたいな効果の「キャンドルライトモード」が新設されました。澄み切った女性ボーカルの声を聴きながら味わう“キャンドルライト”は格別でした。
内蔵バッテリーは最長約8時間の連続音楽再生に対応。NFCでスマホなどオーディオプレーヤーと簡単にペアリングもできます。いいですね、欲しくなる!CESの会場にも展示すればよかったのに。
EXTRA BASSシリーズのやんちゃなBluetoothスピーカー
音楽を再生すると、本体のLEDランプが色を変えながらビカビカ光る! スピーカーを叩くと楽器みたいな効果音が鳴る! EXTRA BASSシリーズのBluetoothワイヤレススピーカーの「SRS-XB32」と「SRS-XB22」の存在感もなかなかのものです。
北米では2019年4月末以降の発売を予定。XB32は149ドル(約1.6万円)、XB22は99ドル(約1万円)を予定しています。それぞれに鮮やかなカラバリも出そろいました。IP67相当の防塵・防水対応と、耐衝撃・防錆性能も実現しています。
さらにコンパクトな「SRS-XB12」は、新しいシリーズの末弟。手軽に持ち歩きながら使えるサイズ感としながら、分厚く力強い重低音を再生します。本体はIPX67相当の防塵・防水対応。海にも持ち運べます。カラバリには今までなかった“バイオレット”を加えた6色が発表されています。