PUBG MOBILEで撃ち負けて、悔しい思いを重ねている同胞へ捧ぐ
ASUSが2018年11月に発売した「ROG Phone (ZS600KL)」。この究極ゲーミングスマホを使えば、「PUBG MOBILE」でドン勝を取りまくれるのか? 「量産型ザコ」レベルの筆者がバトルロイヤルの戦場に身を投じ、緑の血をほとばしらせながら試してみました。ちなみに、ROGは「Republic Of Gamers」の略で「アール オー ジー」と読みます。
最初にお断りしたいのですが、勝手ながら本稿は、PUBG MOBILEを「ハマっている」と自覚するほどプレイしまくっている皆様を主な読者と想定しております。ですので、熱心なPUBG MOBILEプレイヤーでなければわからない専門用語やスラングが頻繁に出てきますが、それらの解説は割愛して本文を進めてまいりますこと、何卒ご了承ください。
ROG Phoneのスペックや機能をおさらい
ということで、はじめにROG Phoneの特徴をざっとおさらいしましょう。まずは主要スペック。CPUはQualcommのSnapdragon 845ですが、通常2.80GHzの最高動作クロックを2.96GHzまでオーバークロックした特別仕様となっています。メモリは8GB、ストレージは512GBといずれも潤沢。極めつけは6インチの画面。解像度2,160×1,080ドットの有機ELを採用し、90Hzのリフレッシュレート、1msの応答速度と最強のモバイルゲーミング環境を提供してくれます。
その他、ゲームをより楽しくする独自ユーティリティやオプションパーツも充実し、スマホとしてのスペックや機能にもたいへん優れています。ですが、それらを一つずつ紹介するのは今回の本題ではないので、詳しくはジャイアン鈴木さんのレビュー記事とその続編、小山安博さんの発表会レポートをご参照ください。
AirTriggerで4本指操作にチャレンジ!
さて筆者、「PUBG MOBILEにハマっています」とはいったものの、プレイ時間のわりに腕前は大したことなく、まさに量産型ザコ。まれにドン勝も取れますが、戦闘をできるだけ避ける生存重視ムーブがほとんどで、K/D値は1台。ついでにスクワッドは固定の友だちがおらず野良中心。日々、上級ユーザー様の肥やしとなっております。
AirTriggerとは
そんな筆者が生まれ変わるべく、注目していたのがROG Phoneの独自機能「AirTrigger(エアトリガー)」です。AirTriggerとは、ROG Phone本体の側面に搭載された超音波センサーが、家庭用ゲーム機のコントローラーにおける「L1」ボタンや「R1」ボタンのような働きをするもの。この機能があれば、PUBG MOBILEや荒野行動、フォートナイトの猛者たちにとっては当たり前の「4本指操作」に簡単に移行できるはず、と筆者は思ったのです。本稿では以降、このAirTrigger機能にフォーカスして話を進めます。
2本指操作と4本指操作の違い
なぜ、4本指操作が重要なのか。下の画面キャプチャは、PUBG MOBILEの操作設定画面を、初期設定から右の射撃ボタンだけを大きく中央寄りに変更した状態です。左右の親指による2本指操作だと、キャラ自身の移動、視点・照準の移動(AIM)、スコープを覗く(ADS)、射撃のうち、同時に行える動作は2つだけです。
対して、左右の親指と人差し指を使った4本指操作では、先ほどの4つの操作をすべて同時に実行することが可能です(ボタン配置のカスタマイズは必要)。とくに、ADSから射撃に至る瞬時の動作スピード、移動射撃ができる/できないは、弱肉強食のバトルロイヤルゲームにおいて大きな実力差となります。
AirTriggerは、側面の超音波センサーに触れたときに、「押した」動作となる位置や範囲、感度をユーザ-が設定します。PUBG MOBILEでいえば、操作設定画面で射撃ボタン(の一つ)とスコープボタンに、AirTriggerの動作を重ねれば、スマホの画面ではなく側面(横向き時は上面)を押す自然なスタイルで4本指操作が可能となるのです。
ADSからの射撃、速くなったか?
下の動画は、敵発見から、ADS、AIM、射撃開始、AIM再調整まで一連の流れを収めたもの。画面録画と手元の実録を同じシーンで行っています。本稿で掲載した動画を視聴する際は、ぜひとも字幕を有効にして、「1080p/60」の画質でご覧ください。もちろん、イヤホンかヘッドホンは必須。敵の足音が聞こえるよう、大音量でどうぞ。