2018年も、さまざまな魅力を持つデジタル機器や白物家電が登場しました。低価格でも充実した機能を持つコストパフォーマンスの高い製品が人気を集める一方で、高価ながらオンリーワンの特徴を持つ製品も話題になりました。そこで、「値が張るので簡単には手を出せないけれど、奮発してでも買いたい“ちょい高アイテム”」を、デジタル&白物家電業界に造詣の深いライター諸氏にご紹介いただくことにしましょう。

今回は、スマートフォン業界に詳しいライターの小山安博さんにご登場いただきます。スマートフォンは3万円~5万円台で購入できるスタンダードモデルが人気を集めていますが、小山さんがチョイスしたのは10万円を軽く超えるファーウェイの最高峰モデル。大枚をはたいてでも入手する価値はどこにあるのでしょうか?

  • 小山安博さんがチョイスしたのは、ファーウェイ・ジャパンの高性能スマートフォン「Mate 20 Pro」。SIMフリー版の実売価格は税込み12万円前後

ファーウェイの底力を見せつけた最上位モデル

ファーウェイといえば、SIMフリースマートフォンで人気のメーカーです。最近、ちょっと別の話題で耳にすることも多かった同社ですが、スマートフォンに関していえばグローバルで認められた人気メーカーです。

同社のスマホは、日本では低価格モデルからミドルクラスの製品がよく売れていますが、世界トップレベルの機能と性能を誇るハイエンドモデルが注目の存在といえます。2018年の10月に発表された最新モデルが「Mate 20 Pro」。ロンドンで開かれた発表会に参加しましたが、実機を手にした報道陣はとても熱気に満ちあふれており、世界的な注目度の高さが体感できました。日本では11月28日に発表され、家電量販店などでSIMフリー版が販売されているほか、ソフトバンクも取り扱いを開始しました。

  • ロンドンで開かれたイベントでMate 20 Proを発表する、Huawei Consumer Business Groupのトップであるリチャード・ユー氏

Mate 20 Proが何よりすごいのがカメラ機能です。ここ数年、ファーウェイはドイツの老舗カメラメーカーであるライカと協業して開発したカメラを搭載してきましたが、Mate 20 Proはスマートフォンのカメラとしてはある種の到達点に達したと感じるほどの仕上がりになっています。

まず特筆すべきなのが、背面に3つものカメラを搭載したこと。35mm判換算で27mmのメインレンズに加え、16mmの超広角レンズ、80mmの中望遠レンズという3つのカメラがあり、超広角を生かしたワイド感のある撮影や中望遠のポートレートなど、幅広いシーンの撮影に対応できます。

  • 背面には3つのカメラを搭載。左上のフラッシュとともに、四角形の形に並べられたデザインが特徴的です

特に圧巻なのが夜景モード。手持ちでも手ぶれが発生せず、夜景を見た目以上に明るくきれいに撮影できます。かなりのインパクトがある機能で、撮影していて思わず楽しくなるほどです。

  • 手持ちで迫力のある夜景が撮影できるMate 20 Pro。一般的なスマホではこうはいきません

ライカの認定を受けているだけに、スマートフォンカメラとしては破格の精細感のある写りも特徴です。これだけ写ればコンパクトデジカメはもう必要ないな……と明確に感じさせるレベルです。

  • 夜景だけでなく、屋内の撮影にも向いています。こうした暗い建物内でも有効です

iPhone XS Maxもカメラ機能の高さをアピールしていますが、Mate 20 Proのような超広角レンズがないので、撮影の幅は狭まります。テレ(望遠)側のレンズも、Mate 20 Proの80mm(3倍)に対してiPhone XS Maxは52mm(2倍)と、実際に使ってみると物足りなく感じます。

ファーウェイのスマートフォンでは普及価格帯の「nova 3」もありますが、こちらはトリプルレンズではありませんし、超広角レンズも中望遠レンズも搭載していません。カメラ機能はライカ監修ではないこともあり、やはりカメラ機能を重視するならMate 20 Proを選びたいところです。

  • 現在ファーウェイの売れ筋となっているSIMフリースマートフォン「nova 3」。実売価格は税込み5万3000円前後とMate 20 Proの半額以下で購入できる安さながら、6.3インチの大型液晶やベゼルレスのスマートなデザインなど、充実した内容の1台です

ロック解除は2通り、画面に指紋センサーを搭載!

通常の機能で何よりお気に入りなのは、顔認証と指紋認証の2種類が用意されている画面ロック解除の方法です。顔認証は、一般的にセキュリティ面ではやや弱めなのですが、Mate 20 Proは3D顔認証に対応し、目を閉じていると反応しないなど機能強化されています。何より、顔を高速に認識して素早くロック解除できるので、とても快適です。

指紋認証で特徴的なのが、画面上に指紋センサーが埋め込まれており、画面のタッチで指紋認証ができること。端末をテーブルに置いていても、端末を持ち上げることなく画面を軽く押せばロック解除できます。顔認証と併用すれば、どんなシーンでも快適にロック解除できるのが便利です。

  • 指紋センサーは画面のこのあたりにあります

文章にすると大したことがないように思えるかもしれませんが、日々使い込んでいると、これが実に快適。個人的に、指紋センサーはスマートフォンの前面にあるべきだと考えているのですが、画面の大型化の影響で指紋センサーが背面に設置されることが増え、iPhoneではとうとう顔認証のみになってしまいました。Mate 20 Proは、どんな場面でも最も早くロックが解除できるので、複数のスマートフォンを持ち歩いていてもまずMate 20 Proを手に取るようになりました。

こうした普段の使い勝手の高さも、Mate 20 Proの魅力だと考えています。

Mate 20 Pro、SIMフリー版の実売価格は税込み12万円前後とかなり高額ではありますが、iPhoneの最上位モデル「iPhone XS Max」もSIMフリー版は税込み13万円を超えており、ハイエンドモデルとしては高すぎるというわけではありません。とにかく最高峰のスマートフォンを使ってみたいと考える人には、奮発して購入する価値のある1台だといえるでしょう。

Mate 20 Proを頑張ってでも買うべき人
カメラ機能を重視する人。特に多彩なカメラ機能は、さまざまな撮影シーンに対応でき、画質もピカイチ
ゲームなどでハイパフォーマンスを求める人。最新SoCの実力はかなりのもの
顔認証機能とディスプレイ内の指紋認証は、頻繁にスマートフォンを使う人に最適
nova 3でも十分な人
カメラ機能はそこまで重視していない人
とにかく大画面でスマートフォンを使いたい人
ゲームはしないけれど、普段の操作が快適なスマートフォンが欲しい人

著者プロフィール
小山安博(こやまやすひろ)

小山安博

マイナビニュースの編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。最近は決済に関する取材に力を入れる。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、PC、スマートフォン……たいてい何か新しいものを欲しがっている。