カクテルを作るときのようにiPhoneを振る「シェイク」。指先を画面に軽く触れる「タップ」や触れた指先を一方向へ動かす「フリック」と同様、れっきとしたiPhone/iOSの操作方法です。タップやフリックほど出番は多くないものの、ある場面においては他の操作方法では難しい機能を発揮します。

その場面とは、"操作の取り消し"です。ソフトウェアキーボードの操作を誤り入力した文章を消してしまったとき、大切なメールを誤ってゴミ箱へ捨ててしまったときでも、iPhoneを振るだけで元の状態へ戻せます。どのアプリでも動作するわけではありませんが、操作を取り消したいときには試す価値があります。

しかし、シェイクは少々危険な操作です。iPhoneを軽く振ったつもりが手から飛び出してしまい……という報告が後を絶ちません。当然この操作は取り消せませんから、割れたガラスを前に途方に暮れることになります。

iPhoneを振らずにシェイクできるかとのご質問ですが、はい、できます。画面上に浮かぶ半透明領域に各種機能を割り当てたボタンを表示する操作支援機能「アシスティブタッチ」を使い、シェイクの働きを持つボタンを用意すればいいのです。

ムダに感じるかもしれませんが、画面を2回タップすると現れる取り消しボタンを用意できる、と見方を変えたらどうでしょう? 実際にiPhoneを振るより速く操作を取り消すことができ、ディスプレイを割るリスクもなくなります。『設定』→「一般」→「アクセシビリティ」→「AssistiveTouch」の順に画面を開き、「最上位メニューをカスタマイズ...」をタップ、そこに「シェイク」を割り当てたボタンを用意すれば、iPhoneを振らずにシェイク相当の取り消しを実行できるようになりますよ。

  • iPhoneを振らずに実現できる「シェイク」があります