説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『大切なメモをうっかり削除してしまいました……』という質問に答えます。

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『メモ』アプリのメモを削除してしまったのですね? iOS 11に付属の『メモ』は、編集画面の左下にあるゴミ箱をタップすると、ユーザに確認することなく削除してしまう仕様ですから、うっかり画面に触れて作成中のメモを削除してしまう可能性は大いにあります。

しかし、心配はいりません。「削除」といっても内蔵ストレージから完全に消去されたわけではなく、データはiCloudまたは内蔵ストレージに残されています。そこから復元作業を行えば、削除したメモは完全に元どおりとなります。

復元作業は、『メモ』アプリのトップ画面(保存領域を選択する画面)から開始します。「最近削除した項目」をタップすると、最近30日以内に削除されたメモがリストアップされるので、画面右上の「編集」ボタンをタップします。するとメモの左端に○が現れるので、復元対象にチェックを入れたうえで画面左下の「移動...」ボタンをタップ、復元先のフォルダを選択します。いちどに複数のメモを復元することも可能です。

「移動...」ボタンではなく「削除」ボタンをタップすると、対象のメモは完全に消去されます。この場合も削除していいかどうかの確認は行われず、操作の取り消しもできませんから、慎重に操作しましょう。

なお、ゴミ箱ボタンをタップした直後であれば、このように面倒な作業をすることなく削除したメモを復元できます。それは「iPhoneのシェイク」。iPhoneを大きく振ると、「取り消す - メモをゴミ箱に入れる」ダイアログが現れるので、そこで「取り消す」ボタンをタップすればOKです。iPhoneを振っても反応がない場合は、『設定』→「一般」→「アクセシビリティ」→「シェイクで取り消し」画面にあるスイッチがオンになっていることを確認しましょう。

  • 削除したメモは30日経過するまで完全には消去されず、「最近削除した項目」に移動されています