OPPOが海外で発売した「Reno11 Pro 5G」は日本で現在販売中の「Reno10 Pro」の後継モデルです。Reno11 Pro 5Gは薄さと軽さに加え、Reno10 Pro譲りの高性能なカメラを搭載、日本でもぜひ販売してほしいモデルです。
Reno11 Pro 5Gのサイズは162.4×74.1×7.59mm、181gです。最近では200gを超える重さのスマートフォンも多く、Reno11 Pro 5Gの質量はだいぶ軽くなっています。また厚さも8mmを切っておりかなり薄く、さらにディスプレイは両端をカーブさせた形状なので握りやすくもなっています。ディスプレイのサイズは6.7インチで「iPhone 15 Pro Max」などと同サイズ。
スマートフォンを片手に持ちながら動画を撮るときなど、本体が重いと手が疲れるものです。Reno11 Pro 5Gの軽さならVlog動画の撮影も楽にできそうです。もちろん混んでいる電車の中でSNSを見るときも、腕が疲れることもありません。ケースをつけるならせっかくなので、軽く、シンプルなデザインのものにしたほうがいいでしょう。
チップセットにはミドルハイレンジ向けのDimensity 8200を搭載しており、本体の動作はきびきびとしています。なお現在はグローバル市場のみで販売されていますが、価格は7万円前後とのこと。ショート動画の編集など多少負荷がかかるアプリも使えるでしょう。バッテリーは標準的な5,000mAhで、67Wの急速充電に対応しています。
カメラは5,000万画素の広角と、800万画素の超広角、3,200万画素の2倍望遠の3つを搭載します。カメラスペックはReno10 Proと実は同等ですが、本体が薄くて軽いのでより持ちやすく、カメラも使いやすいかもしれません。またOPPOの上位機種のカメラはセルフィーやポートレート撮影に強く、それらの作例は後半で紹介します。
さて今のスマートフォンのカメラは屋外で日の当たる場所であれば意外と性能の低いものでも綺麗に撮ることができます。しかし暗い場所だとノイズが多かったり、ディテールがつぶれてしまうこともあります。今回は室内でいくつか撮影をしてみましたが、ライトなどのある逆光になるようなシーンでも灯りの部分もつぶれず、金属の質感もよく写してくれました。室内写真がきれいに撮れるのは重要です。
マクロレンズはないのですが、望遠を使ったテレマクロなら結構近くに寄ることができます。公園にあった花を写してみましたが、細部まで写してくれました。SNSでシェアするくらいなら十分でしょう。なお作例の写真はウォーターマークをつけていますが、最近の中国メーカーのスマートフォンカメラは写真に重なるようにではなく、ポラロイドの写真のように余白部分をつけて、そこに機種名や撮影データを表示できます。
夜景はReno11 Pro 5Gクラスのカメラなら全く不得意としません。夜景モードを使えばライトもそのままに、全体をやや明るく仕上げてくれます。この作例写真でも実際は周りはもっと暗いのですが、AI撮影を行うとある程度「映える」雰囲気に仕上げてくれます。好みはあるでしょうが、撮影してそのままシェアするのに最適な1枚を撮ることができるわけです。
ポートレート撮影では背景を綺麗にぼかしてくれます。一般的には望遠で撮影すれば背景がうまくボケるのですが、Reno11 Pro 5GはAIでポートレート用にいい感じのボケを出してくれるので、標準の広角カメラでもいい感じに撮れます。
OPPOの上位機種のフロントカメラのセルフィー性能は定評があり、自撮りが楽しくなるくらい、美顔加工も自然な仕上がりが得られます。手のひらを広げてシャッターも切れるのでセルフタイマー不要、シャッターをタップするときのブレも心配ありません。
Reno11 Pro 5Gの美顔フィルターは細かい設定をしなくても、スライダーで数字を動かすだけで雰囲気良く仕上げてくれます。なおReno10 Proのセルフィー性能もほぼ同等なので、日本で同モデルを買った方はぜひセルフィーも試してみてはいかがでしょうか。Reno11 Pro 5Gは派手な機能はないものの、薄くて軽いボディーに高性能なカメラを搭載しており、2、3年使い続けることのできる十分な性能を持つスマートフォンと感じられました。