Secure Thingzとルネサス エレクトロニクスは、マイコン上でセキュアなIoTアプリケーションを容易に開発できるようにすることと、さらにセキュアなグローバルサプライチェーンを提供するためのセキュアな製造フローを実現するための協業を発表した。この協業により、ユーザーはセキュリティソリューションを容易に実装できるという。

協業の一環としてルネサスは、Secure ThingzのSecure Deployアーキテクチャをサポートすることにより、32ビットマイコン「RXファミリ」のセキュアな製造環境を実現する。また、Secure Thingzは、Embedded Trustプラットフォームを2019年に市場展開する際に、ルネサスの「RX65N」 を最初のマイコンの1つとしてサポートする。

なお、ルネサスの「RX65N1」には、堅牢なセキュリティを実現するTrusted Secure IP(TSIP)が搭載されており、盗聴、改ざんおよびウィルスといった外部からの攻撃に対抗するための強固な暗号鍵の管理、暗号化通信、改ざん検知機能を提供する。

  • RX65N

    ルネサスの「RX65N」マイコン

今回の協業を通じて、ルネサスとSecure Thingzは、RXファミリを用いたIoTデバイス開発が、初期段階からセキュアに利用でき、かつ、より簡単にセキュリティを実装できる、次世代のセキュリティ開発ツールを提供する。

両社の協業によって、ルネサスのRX マイコンに次世代のセキュリティ開発フローを提供することにより、IPの盗難、偽造および過剰生産を防ぐと共に、グローバル市場でのセキュアなサプライチェーンの構築を実現する