普段の写真撮影はスマートフォンで済ませてしまう、という人が増えています。ここまでスマートフォン内蔵カメラの性能が上がってしまうと、よほど気合いの入った写真を撮るつもりでないかぎり、専用カメラを持ち出す気にはなりませんからね。つい撮りすぎて内蔵ストレージは写真だらけ、という人が多いのもうなずけます。
iPhoneもその例に漏れませんが、膨れあがったカメラロールから目的の写真を探し出すのは得意です。iOS 10のとき『写真』アプリの検索機能は大幅に向上し、撮影日時や経度/緯度といった撮影時に自動的に記録される情報はもちろんのこと、Appleが開発を進める人工知能(AI)によって導き出されたキーワードを頼りに検索できるのです。
検索用キーワードには、およそ思い付くものを利用できます。例を挙げると、「駅」や「ビル」といった建築物に関するもの、「犬」や「猫」など動物に関するもの、「海」や「山」のような地形に関するものなど、AIが写真を分析した結果をもとに検索することが可能です。位置情報を有効にして撮影された写真は経度/緯度が記録されているため、○○市などの行政区分や有名な地名/観光地で検索すれば、その経度/緯度にマッチする写真を見つけ出してくれます。なんとなく思い付いたキーワードでいいのです。
日付を頼りに探したい場合も、○月△日などと正確に日付指定する必要はありません。「先月」や「先週」、「夏」や「秋」などのざっくりとした表現で検索すれば、その範囲の写真を探し出してくれます。「元旦」や「春分の日」といった祝祭日を使ってもかまいません。
休日に撮った写真を効率よく探したいとのことですが、最近のことであれば「先週末」はどうでしょう? 出かけた先の地名でもいいですね。難しく考えず、思い付きの適当なキーワードで検索することをお勧めします。