調査会社のMM総研は10月22日、スマホを含む携帯電話の月額利用料金やサービスの利用実態の調査リポートを発表しました。スマホの月額利用料金、MVNOはMNO(大手キャリア)の半額以下で済むものの、スマホの購入代金はMVNOとMNOでそれほど大きな差がないことが分かりました。
また、月のデータ通信量は平均で5.7GBとなり、約2年前の調査と比べて1.5GBも増加。低価格で利用できるMVNOが人気を集める一方で、大手キャリアが提供する大容量プランが浸透してきたことも分かりました。
【月額料金】MNOの半額以下で済むMVNOの安さが光る
端末代金を含む月々の支払総額の調査では、3社のMNO(NTTドコモ、au、ソフトバンク)でスマホを利用している人の平均金額は7,630円となりました(価格は税別、以下同)。MVNOの利用者は3,458円なので、MNOの半額以下で済んでいることが分かります。ワイモバイルやUQ mobileなど、MNOのサブブランドの利用者は4,171円でした。
【端末の購入金額】MVNOは意外に高い
端末の購入金額は、MNOのスマホ利用者が46,789円だったのに対し、MVNOの利用者は34,040円と、意外に高めなことが分かりました。月々サポートをはじめとする端末購入補助割引がMVNOには用意されていないことが要因の1つとみられます。ちなみに、MNOのサブブランドは28,994円と、MVNOよりも安く済んでいるのが興味深い点といえます。
【データ通信量】10GB超の大容量プランのユーザーが増えている
ひと月に消費するデータ通信量の平均は5.7GBとなりました。3GB以下で済んでいるユーザーが半数以上の57.8%、5GB以下のユーザーが75.2%となり、通信料金を抑えるために比較的小容量のプランにしている人が多いことがうかがえます。
その一方で、2016年12月の調査ではデータ通信量の平均が4.22GBだったことから、通信量自体は確実に増加していることがうかがえます。この時点の調査では、5GB以下のユーザーが約75%と、今回の調査とほとんど変わらなかったことを考えると、大容量のデータ通信プランを利用するユーザーがグンと増えたことが分かります。