PlayStation VRがドーンと値下げしてから半年以上が経った。筆者のまわりでもVR保有者が増えている。マイナビニュースの編集者から「安藤さん、PS VR持ってないの?」と言われ「いやぁ、PS4は持ってるけど持ってないんすよ!」「おっくれてるぅ~。プロのライターさんなの?」「ムカッ!! 買いますよ、買えばいいんでしょ!」というくだりがあったのでした。

買わない理由がなくなった

2017年はVR元年と呼ばれ、テレビ、雑誌、Webと様々な媒体でVRが取り上げられた。実際、筆者もVR関連の仕事をいくつかこなしている。視界全てが画面の迫力、体の動きに合わせて画面も動くリアリティ。それはそれは新鮮な体験と言えるが、本格的なVRは設置場所と価格的なハードルが高く、自宅に導入するのは躊躇していた。しかし、Playstation VRは2018年3月29日にカメラ同梱版が44,980円(税別)から34,980円(税別)へと一気に1万円も値下げ。発売当初からは15,000円も下がっているのだ。コンテンツ数もいつの間にやら300本を超え、ハード、ソフトの両面とも導入しない理由がすっかり見当たらなくなった。

  • 一気に1万円も価格が下がったPS VR。これによって購入欲が一気に高まった。今回購入したのは「PlayStation VR エキサイティングパック」36,980円(税別)。PlayStation Move モーションコントローラーが2個付属するオトクなパックなのだ。ただし数量限定なので売り切れていたらゴメン

  • PS VRが発売されて約2年。驚くほど提供コンテンツが増えており、これもほしさを倍増させるポイントだったりする

妻子ともども興味津々。でも12歳未満のお子さんは使えません

そう、今さら感タップリでスミマセンが、ここにきてPS VRを購入したくなったのである。突然リビングにVRヘッドセットを装着した40歳オーバーのオッサンが登場して不審がられるのを避けるためにも、妻と息子に購入したいと相談したら、「え、家でVRできるようになるの!?」とノリノリだった。妻はゲームに興味がサラサラないし、息子はスマホとタブレットだけあれば満足そうだったので、この反応はとっても意外……。あれだけテレビやネットで騒がれれば、誰でも一度はやってみたいと思うんだな、と関心してしまった。ゲーマーの筆者はゲームデバイスの一つという感覚しかなかったのだ。家族や女性ウケもよさそうですよPS VR。

それに、PS VRに加えてソフトの購入も必要と思うかもしれないが、コンテンツが増えた今、1,000円以下のタイトルがかなりある。それにYouTubeにはVRモードも用意されており、VR対応コンテンツを無料で楽しむことだって可能だ。とりあえずでPS VRを買っても手軽に楽しめる環境が整っているのだ。ただし、PS VRは12歳以上が対象なので小さなお子さんには使えないという点だけは注意してほしい。

  • YouTubeのVRモードはじめ、VR対応のアプリも増えている

というワケで購入を決意したPS VRだが、どんなものかおさらいしておきたい。PS VRはPlayStation 4(以下PS4)用のVR(バーチャルリアリティ)システム。そのため、プレイするためにはPS4が必須だ(PS4 Proだと一部のPS VR対応タイトルの画質やフレームレートが向上する)。PS VRの登場時はPlayStation Cameraも別途購入が必要だったが、現在はCamera同梱版が標準パッケージになっているので心配はいらない。

ほとんどのPS VRタイトルはDUALSHOCK 4(PS4標準コントローラ)でプレイできるが、一部PlayStation Moveモーションコントローラー専用のタイトルもある。ちなみに、モーションコントローラーとはプレイヤーの手の動きを認識するコントローラで、剣を振ったりといった動作をより直感的に楽しめる。

そういう事情もあり、筆者はPS VR、Cameraに加え、PlayStation Moveモーションコントローラーが2個セットになった限定モデルの「PlayStation VR エキサイティングパック」36,980円(税別)を購入した。モーションコントローラーは1個で4,980円(税別)なので、非常にお得なパッケージだ。原稿執筆時(10月中旬)にはまだ購入できたが、かなりの人気なので掲載時に買えなかったらゴメンナサイ。

  • PS VRはVRヘッドセット、PlayStation Camera、プロセッサーユニットで構成されている

  • PlayStation VR エキサイティングパックには、さらにPlayStation Moveモーションコントローラーが2個セットになっていてオトク

そしてセッティングへ……

さっそく、PS VRのセッティングに移ろう(CUH-ZVR2を使用。旧モデルのCUH-ZVR1では方法が若干異なる)。これがちょっと面倒だ。PS VRを楽しむためには、PS4にプロセッサーユニットとPlayStation Cameraの接続が必要になる。具体的なセッティングの流れを紹介すると

  1. VRヘッドセットにステレオヘッドホンを装着
  2. PS4とテレビの接続に使っているHDMIケーブルをPS4から抜いてプロセッサーユニットの「HDMI TV」コネクタに挿す
  3. PlayStation CameraのUSBケーブルをPS4背面のUSBポートに挿す
  4. PS VR付属のHDMIケーブルをPS4とプロセッサーユニットの「HDMI PS4」コネクタに挿す
  5. PS VR付属のUSBケーブルをPS4とプロセッサーユニットに接続する
  6. ACアダプターをプロセッサーユニットとコンセントに接続する
  7. VRヘッドセットをプロセッサーユニットに接続する
  8. テレビ、PS4、VRヘッドセットの電源を入れる
  9. となる。テレビ回りは配線だらけになってしまうのがちょっと大変なところであるが、非常に丁寧で分かりやすいセッティング用のマニュアルが付属しているので、迷うことはないだろう。

  • これが配線完了したところ。PS4にはカメラやプロセッサーユニットのケーブルを、プロセッサーユニットにはVRヘッドセットのケーブルを接続する必要があり、このようにケーブルだらけになってしまう

  • おっと、編集者から配線が雑すぎる、と怒られたので撮り直してみました

  • 側面に収納可能なヘッドホンが付属しているが、好きなヘッドホンを使用することも可能だ

注意したいのは、プレイエリアの確保が必要なこと。PlayStation Cameraの前に幅が約1.9メートル、奥行き約3メートル程度のスペースが求められている。また、カメラからは1.5~2.0メートルの距離が望ましいとされている。リビングでプレイすることを想定した場合、テーブルなどを一時的に片付ける必要があるのはちょっと面倒だ。VRヘッドセットを装着すると回りが何も見えなくなるため、安全確保の意味合いが大きい。

また、VRヘッドセットの電源を入れると点灯する複数の青い光をPlayStation Cameraが認識することで向いている位置などを把握する仕組みであるため、窓や部屋の照明など明るい光がカメラに映り込まないようすることを求められる。しかし、筆者がプレイする限り、部屋の天井にある蛍光灯程度の光では問題が起きたことはなかったので、あまり神経質になることはないだろう。

VRヘッドセットは、前方の上部にあるスコープ調整ボタンと背面のヘッドバンドリリースボタンでサイズが調整できるので、比較的すんなりと装着できる。装着後はスコープ調整ボタンで見やすい位置を決めればいい。筆者はメガネをかけているが、問題なくVRヘッドセットは装着できた。ただ、ヘッドセットの画面とメガネのレンズがぶつからないように気を付ける必要はある。

  • ヘッドセット上部のボタンを押すことで前後の位置を調整できる

  • スコープ調整ボタンを押すことで背面部分を緩め、ダイヤルを回すことで締められる

  • 電源はVRヘッドセットの底面部にある。ボタンが小さいので装着後に電源を入れようとすると、ちょっと探してしまう

ここまでくれば、PS VRを楽しむだけ。目の前に巨大スクリーンがあるようなものなので、単に動画や映画を再生するだけでも楽しかったりするよ。

  • ここまでくればVRを楽しむのみである。雰囲気を出すために暗くして撮影してみた。モデルは太ったオッサンだが気にするな! ちなみにソニーでは座ってプレイすることを推奨している

【閲覧注意】記念すべき初めてのゲームは!?

さて、無事にセットアップが終了したところで最初にプレイするゲームではあるが、2018年8月30日にPS Storeで配信スタートした比較的新しいタイトル「ゴキ's room ~恐怖体験シリーズ~」に目を付けた。VRを体験するにはホラーがうってつけなのは間違いなく、価格も800円(税別)とお手頃。ちょっと試して見ようというワケだ。

  • 「ゴキ's room ~恐怖体験シリーズ~」グッドビジョン。864円と手頃なホラーゲームだ (C)GOODVISION

プレイヤーは、謎の所長が取り仕切る恐怖を数値化する研究をしている施設の被験者として恐怖体験をしてもらう、という設定だ。何も考えずにプレイスタートしたら、いきなり薄暗い台所のような場所に入ることになる。いかにもホラーゲームという雰囲気に、おどろおどろしいBGMも手伝って、キョロキョロしていたら、手に持っているタブレットが赤く光って速攻でゲーム終了。え? 何? どういうこと? とここでようやくゲーム内容をしっかりと確認すると、ゴキブリの恐怖にひたすら耐えるゲームとある。つまり、動いてはいけないワケだ。

  • いかにもホラーゲームという部屋に入る。汚れたキッチンというやつは、どうしてこんなに怖いのだろうか

  • キョロキョロしているとアッという間にゲームオーバー。恐怖に耐え、飛んでくるゴキブリも避けてはいけないのだ

  • ヒヤァ~! と情けない声をひとり発しながら、身もだえるオッサンでした。こんなに動いてしまうと、即ゲームオーバー

0:24から最大の恐怖シーンがあるので注意

上の動画の0:24を目の当たりにしての反応。やむを得まい

というワケでレッツ再プレイ。じっとしていると左側の扉がガタガタを動く。そこに視線をしばらくロックすると扉が開いて巨大ゴキブリが登場。天井へとカサカサと動き、そしてこちらに飛んできた。さすがに反射的に避けてしまった……。今回はそこで終了となった。

何度かプレイしてわかったことは、ゆっくりとした動きならゲームオーバーにならないということ。そして、特定の場所に視線をロックするとアクションを起こせること。例えば引き出しを開けたりといった動作だ。そして、この動作がスコアアップにつながる。また、青く光る場所に視点をロックすると何かしらの恐怖が襲ってくるということ。ちなみに、何もしなくてもゴキブリが大量に襲ってくることがあるので油断ならない。恐怖体験のバリエーションは全10種類と慣れてしまえばそれまで、基本動かなければいいので目をつぶれば余裕でクリアできてしまうが、そんなことをするのは無粋というもの。友だちなんかとワイワイ楽しんでもらいたいものだ。ゴキブリが本当に苦手な人にはダメだろうが……。

  • 赤く光る場所に視点をロックするとアクションを起こせる。引き出しを開けたりしたい興味と何が起こるわからない恐怖のせめぎ合い

  • 全10種類の恐怖が襲ってくる。これだけの数のGを見せつけられると相当にビビる【閲覧注意】

  • 恐怖に待ち構える筆者。回りから見るとなんだかわからないのがVRの難点です。悲鳴もあげちゃうし……

いかがでしたか? 導入からゲームプレイまでを紹介してみたが、次回はガッツリとゲームの紹介をしていきたいと思う。今更はじめた大いに迷っているところ。次回を楽しみにしてほしい。