さて、ゲーミングPCとしてのパフォーマンスはどれほどのものでしょうか?
「CINEBENCH R15.0」のOpenGLは93.45fps、CPUは1095cb、「3DMark」のTime Spyは2291、Fire Strikeは6420、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」のスコアは「3038(普通)」が出ました。
より上位の「GeForce GTX 1060・1070・1080」といった外部グラフィックスを搭載するゲーミングノートPCのスコアには届きませんが、ディスプレイ解像度、グラフィックス品質さえ調節すれば、FPS系ゲームも十分快適に動作させられるだけのパフォーマンスです。PCの体感速度に大きな影響を及ぼすデータ転送速度も、「CrystalDiskMark 6.0.1」のシーケンシャルリードで3,400MB/s超えを記録しています。
注意点がふたつあります。
まずは解像度。ゲームによって4K解像度は荷が重いでしょう。たとえば「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を4K解像度に設定すると「3038(普通)」から「1359(動作困難)」にスコアが下がります。実際に映像を見ていてもコマ落ちが目立ちます。プレイできなくはないですが、快適なプレイ体験とはいえません。
もうひとつは電源。ACアダプタに接続しているときよりも、バッテリ駆動しているときのほうがパフォーマンスは低下するのです。たとえば「CINEBENCH R15.0」のOpenGLは93.45fpsから43.48fpsに、CPUは1095cbから631cbに下がりました。X1 Extremeで最高のゲーム体験を味わいたいのならACアダプタとの接続は必須です。
バッテリ駆動時にも最大性能を発揮できるノートPCの登場に期待
ディスプレイ解像度、グラフィックス品質を調節すればゲームの負荷は大幅に下げられますが、それにも限界があります。バッテリ駆動時にも最大限の性能を発揮できるようなノートPCの登場に期待したいところです。
とはいえX1 Extremeは、パフォーマンス、ディスプレイ品質、サイズ・重量、連続動作時間が高い次元でバランスが取れていることは間違いありません。発売当初に選べなかったUHD液晶ディスプレイも追加されたので、今まさに買い時が到来したといえるでしょう。