10月4日に三菱電機が、フラグシップ炊飯器「本炭釜KAMADO」の新モデル「NJ-AW109」を使った試食体験会を実施しました。担当者から前日に「くれぐれも、お腹をすかせていらしてくださいね」と念押しされたので、たっぷりお腹をすかせて、粒感のあるおいしいご飯を食べてきました。
本炭釜KAMADOは、炭素素材の内釜と独自の構造による大火力が特徴の炊飯器。高級モデルでは珍しく圧力をかけないで炊き上げるので、粒感のはっきりしたご飯が炊き上がります。
内釜は、炭の塊を1つ1つ職人が削って仕上げているので、内釜の重さが100gほど異なる場合があります。そのため、1つ1つの内釜に合わせて本体も1つ1つチューニングしているという手間のかかりよう。驚きです。
おいしいご飯を炊くポイントは火力。各社とも高い火力を実現するため、内釜の素材にこだわり、熱源の配置などにも工夫を凝らしています。三菱電機が採用した炭は、炊飯器の熱源であるIHと相性がよい素材なのです。
IHは、炊飯器内部にあるコイルに電流を流して磁力を発生させます。三菱電機によると、ステンレスでは磁力線が内部に0.25mmほど浸透するのに対し、炭は約10mmまで浸透するとのこと。炭はほかの素材に比べて、磁力線が深くまで浸透し、肉厚の釜全体が一気に発熱するといいます。だからお米の1粒1粒にしっかり高火力を伝えられるんですね。