このほか、気になる仕様や機能を紹介していきましょう。CPUには、ファーウェイのハイエンドモデル「P20 Pro」「Mate 10 Pro」などに搭載されている、Kirin 970 オクタコアプロセッサを採用しました。高級機と同じプロセッサを積んだ判断に驚かされます。

メモリ(RAM)は4GB、ストレージ(ROM)は128GB。外部ストレージとしてmicroSDスロット(最大256GB)が利用できます。なお、nanoSIMカード×2枚が利用できますが、2枚目はmicroSDカードとの排他利用です。冒頭でも紹介した通り、nova 3はドコモ、au、ソフトバンクという大手3キャリアのネットワークに対応しています。nanoSIMカード×2枚が挿せるのであれば、大手キャリアと格安SIMサービスを組み合わせるなど、より自由に使い方を工夫できることでしょう。

  • HUAWEI nova 3

    スロットはこの形。nanoSIMカード×2枚か、nanoSIMカード+microSDカードか、どちらかを選べます

バッテリーは3,750mAhで、急速充電にも対応。端末の下端にはUSB 2.0(Type-C)、イヤホン端子、スピーカーを備えています。3.5mmイヤホンジャックを廃止するスマホが増え、Bluetoothによるワイヤレスイヤホンが流行していますが、nova 3では従来どおり有線ケーブルのイヤホンを使用できます。

  • HUAWEI nova 3
  • HUAWEI nova 3

    端末の下端にはイヤホンジャックも搭載。これまで通りの環境で音楽を楽しめます

このほか、同じWi-Fiネットワーク上の最大7台のスマホとシンクロさせて音楽を再生する機能を搭載しました。nova 3以外の端末も順次、ソフトウェアアップデートで対応するとのこと。友だちのスマホを同期させてお気に入りの曲を流して盛り上がる、あるいは古いスマホの有効活用としても良さそうです。新しい音楽体験ができることでしょう。

  • HUAWEI nova 3

    同じWi-Fiネットワーク上のスマホ(最大7台)をシンクロさせて、音楽を再生する機能を搭載。新しい音楽体験ができそうです

センサーとして、指紋認証、コンパス、環境光、加速度、近接、ジャイロに対応。各種センサーを使った人気のスマホゲームも安心して楽しめます。

ところで、ゲームに関する機能を特化させているのもnova 3の特徴。例えば、AIがゲーム画面を認識すると、チップセットのリソース配分をゲーム重視にすることで、快適なゲーム体験を実現します。ゲームのプレイ中は通知の一部が非表示になるといった配慮も。また、ファーウェイ端末としては初めて「GPU Turbo機能」が搭載されました。グラフィックの処理能力が要求されるゲームも、スムーズにプレイできるようになっています(対応ゲームのみ。順次拡大の予定)。

ここまでnova 3の概要についてお伝えしてきました。若者をターゲットにした5万円台の端末ながら、Kirin 970を採用し、進化したカメラ機能を搭載するなど、使い方によっては高級機との差を感じさせない完成度です。個人的に惜しいと思うのは、カラー展開について。グローバル版ではAiry Blue、Primrose Goldといった華やかな色が用意されているだけに、日本市場にも今後、新色モデルが追加導入されないだろうかと期待します。

  • HUAWEI nova 3

    グローバル版は色展開も華やか。新色、日本市場にも導入されないでしょうか